おい、買い出し行ってこい、と、本日の仕事の長期化を予測した上司から命令が下る。
仕事がまともな時間に終わらないから、と言って、部下にビールの買い出しを命じる職場が世の中にどれくらいあるのだろうか。そうやって、買い出しを命ぜられた僕も、喜々と喜んでビールを買い出しに行っているのだから、相当重症な職場なのかも知れない。他の部署では真剣勝負な時間帯にさしかかっているにもかかわらず、おもむろに酒盛りを始める人たち。
病み上がり、というか、まだごほごほと咳が出ているのであり、病み上がり途中とでも表現するのが妥当なボクなのだが、このお誘いにまんまとだまされてともにビールを飲んで、いい気分でなんとなく必要もない居残りをしている次第である。用がなければ、職場から早々に離れて、家に帰って早く寝れば、それだけ体力の回復も早いに違いないのだが、それができないのが、この職業の膿んだところであろう。
ごほごほ、と言いながら、ボクが飲んでいるのは、発泡酒より薄くした「雑酒」のSAPPOROのDraft Oneである。まずい。最悪。これ売り物なの〜、という飲み物であった。そのまずい飲み物で、風邪薬を飲んでいるボクはさらにまずい存在なのかも知れない。
現在、九州地区でおためし発売しているらしい。でも、売り物とは言えない感じである。