8月2日

 夜中に電話がかかってきた。あまり友人に電話をすることもないから、僕にとってはなかなか珍しいことである。以前、エンジン積み替えを手伝ってもらった松本の友人Kであった。

 電話の向こうの雰囲気では、かなり酔っぱらっているらしい。僕も負けないぐらい寄っていた。缶ビールをこれでもか、というぐらいがぶ飲みしていたのである。

 僕と同業他社だったのだが、ホテルマンに転職したのだ。が、今回のボーナスが異常に少なかったらしい。ようするに、愚痴を言いに電話をしてきたのだ。

 ぐちぐちと愚痴の応酬となってあれこれ話しているうちに、ビールがどんどん進んでいく。たぶん2時間ぐらいうだうだ話していた。

 電話を切って冷蔵庫を覗いたら、最後の一本。1パックと2本が入っていたから、8本目だ。あかん、飲み過ぎた、と思ったら、意識を失う。早朝、兄貴に「布団に入って寝な!」と言われたが、アルコールが体全体を駆けめぐっていたから、動くこともできずそのまま再び意識を失った。何やってるんだろ。