8月18日

 土曜日、富山のサーキットに行ってきた。富山の車屋さんが新足回りをテストする、という情報があったので、行き当たりばったり行ってみたのだ。何しろ、慣れない環境に突入してしまい、自覚はなくても疲労がたまっているかもしれず、寝過ごしてしまう可能性が高かったので、富山の関係者に事前予告はしなかった。ごめんなさい>関係者。

 午前5時に何とか目が覚めて、やはり走れるぞ、と思うと多少体がだるくてもきびきびと動いてしまった。東名阪大森インターから清洲東まで行き、国道22号で名神一宮インターへ。東海北陸自動車道に乗り、北上する。地図も積んでいないし、岐阜の地理もあまり詳しくなかったので、荘川インターで下りてしまった。終点の清見インターで下りれば、かなり近かったのだが。

 国道をぶっ飛ばし、清見インターをすぎて、古川へ向かう峠道を走る。長野県では考えられないような良い道。2、3キロあるトンネルもざらにある。ツーリングには少し不満だけれど、目的地に早く行くためには良い道である。国道41号に合流し、国道360号経由で再び41号へ。大沢野から八尾へ向かい、サーキットに到着。6時前に出て、8時半すぎに着いたから、2時間半ちょっと。高速を使うから、松本から行くのと大きくは違わない。下道だととっても遠いけれど。

 やはり夏はサーキットを走るもんじゃない。体は何とか耐えることができても、車が音を上げてしまう。1周目を軽く流して2周目から本気で、3周目あたりには水温が100度近くなり、4周で100度を超える。5周目では水温が105度前後。タイヤも怪しくなってきて、ピットに入ることになる。5周走って30分休憩の繰り返し。今の仕様では水温が上がりやすくなっているせいもあるけれど、ぜんぜん走ることができない。タイムもさっぱりである。ま、タイムが出ないのは腕によるところが多いのだろうけれど。

 最後にテスト車両を運転させてもらった。13k11kのバネにSタイヤ! Sタイヤのドライブは初めてだったので、期待満々である。

 一言で言い表せば、「別世界」。考えられないスピード、横Gでコーナーを曲がってゆく。コーナーによっては、ブレーキがいらないんじゃないかと思うぐらい、ハンドル操作だけでぎゅっと向きが変わる。クリップまでまだまだ距離があるのに、アクセルが全開にできてしまう。根本的に走り方を変えないと対応できない。エンジンが「当たり」のNBであったこともあり、「速えええぇぇぇ」と叫びながら走っていたら、やはりタイムも自己ベストより1秒以上も速かった。

 自分でいろいろ試行錯誤してようやく出したタイムも、速い車に乗ったらあっという間に塗り替えちゃった。セッティングがきちんととれた足回りにSを履けば、恐ろしい世界が待っている。ま、結局はタイムはお金がモノを言う世界なのかも知れない。速いぞ欲しいぞNB+Sタイヤ。

 無論、へたくそな僕はまだまだ相棒のNA6CE+ラジアルで走り込むのである。