初年度登録から10年が経過し、15万キロ近くを走ったデミ夫君。あちこちちょっとずつがたが出始めている。
最近壊れたのは、右後ろドアのキーレス。作動させても、「ういーん」という音だけして、ドアロックが動かない。アクチュエーターのモーターが空回りしている感じで、たぶんギアが欠けたんだろう。
実家ですることもないから分解してみることに。工具がなにもないので、実家の引き出しをあさったら、車載工具についてくるプラスドライバーを発見。ドア内張の分解から、アクチュエーターの取り出しまですべてこれ1本でOKだった。
アクチュエーターを分解してみると、モーターに付いているプラスチック製の歯車(ラジコンならピニオンギア)が欠けて、モーターの軸だけ空回りしてギアに駆動がかからない状態になっていた。
おやじのつり道具箱からアロンアルファを取ってきて、軸とギアの接着を試みる。たっぷり塗って乾かして、組み立てて、1度作動させたら見事ロックが解除されたが、2度目にはもう壊れて再びモーターが空回りしてしまった。
僕には、運転席ドアに次いで、運転席後ろドアを開ける頻度が高い。仕事道具が入ったかばんを置くから。
富山ならドア1枚開けっ放しにしてあっても盗まれることはないだろうけれど、仕事用のパソコンが盗まれたら最近は弁償させられてしまうので、やっぱりドアロックが動くようにしたい。
ということで、左後ろドアのアクチュエーターを右側に移植してみることに。
汗だくになりながら、今度は左後ろドアの分解。どうせ、アクチュエーター部分は共通部品でしょ、と高をくくっていたら、きちんと左右対称に部品が作られていた。このままでは付かない。
仕方なく、アクチュエーターのモーターとピニオンギアだけ取り出して右側と入れ替えることに。幸い、ギアボックスは共通だったので、モーターだけ左右取り替えることができた。
最初の予想よりも手間がかかって、やれやれと右後ろドアを組み立てて、キーレスを操作すると、がちゃ、がちゃっときちんと作動した。思ったより手間がかかったなと、自動ドアロックがなくなった左後ろドアを組み立てて終了。もう1度作動させてあることに気がついた。
ドアロックを開けようとキーレスを操作すると、右後ろドアのロックが閉まる。逆に閉めようと操作すると、右後ろドアだけ開く。真逆の動き。ギアボックスが共通で逆回しに動かしたいんだから、モーターが逆に配線されているのは当たり前じゃんね。
ドアロックが自動で動かなくなったのも不便だが、これはこれで、とても使えない仕様だ。
左右でモーターが逆回転しているんだと気がつき、配線をぶっちぎってつなぎ替えて正常に動くようになった。
あと5万キロ乗ろうと思っているのだけれど、ちょっと無理かもしれない。