昨日、昔からの腐れ縁のある2人が、地元でやる花火を見に行かないか、と誘ってきた。そういえば、毎年10日は松本でも花火大会である。そうであったな、と松本を懐かしく思いながら、歩いて見に行った。
尾張旭の矢田川河川敷で開かれる花火大会は、僕が物心ついたことからあるから、もうかなりの歴史を持っていることになる。人口がそれほどなく、大企業が何社もあるわけでもないのに、なぜ花火大会が始まったのかは定かではないけれど、町から市に昇格したときに、名古屋のベッドタウンながら、市としての連帯感を生みだそうとでも考えたのだろう。盆踊りにも「尾張旭音頭」というのがある。どこの新興都市にも同じようなものが存在するに違いない。
花火打ち上げ場所から1キロばかり西側は、標高100mぐらいの小高い丘になっていて、昔は鬱蒼とした森だったらしいが、今は住宅が覆い尽くしている。その丘の東端から、この花火を見物するとすこぶる具合がよろしい。花火がちょうど真横に見える格好となるからだ。見上げる必要がないので姿勢が楽、という邪道な理由である。さらに、瀬戸街道沿いの街並みの夜景が広がり、なかなかよい景観である。美ヶ原標高2000mから望む、北アルプス夕景と松本平の街の明かりとは比べるべくもないが。
花火大会が終わり、友人の1人があるところに提出する文章についてアドバイスしてほしい、というのでファミレスへ。午後11時すぎまでかかってあれこれと文章を練っていた。
我慢できなかったので、ロードスターのハードトップを取っ払って、友人を乗せて爆走ドライブへ。三河方面へ向け、100キロちょっと、思う存分走った。帰り道、猿投グリーンロードという有料道路を通ったら、トヨタのWillVSの軍団が駐車場に止まっていた。Will軍団なんて初めて。なんだか鉄兜の群れが走っている感じである。さすがに最近の車、エンジンは強力に違いないから、この道ではかなわない。ベタ踏みで走ったら時速180キロは出そうである。こんなところで走っていて、おもしろいのかしら。
さすがに8月も10日をすぎると、夜は秋めいてくる。スズムシの鳴き声が聞こえ始めた。