8月11日

 左の後ろのフェンダーに赤く豪快な傷が付いているのに気付いた。泥よけも割れていた。

 「すわ当て逃げか!」と、体中の血がにわかに沸き立ち、臨戦態勢に入ったものの、傷の様子がどうもおかしい。明らかに他の車に当てられたのではなく、どこか樹脂製のものに、こすってしまった感じ。走っていてぶつけたような物音がした覚えもないし、とっても不思議な傷。いつ、なににこすってできたんだろう。ボディは薄皮一枚程度の傷なのだが、泥よけはかなり激しく割れてしまっている。ちょっとした出っ張りに、けっこうなスピードでこすりつけちゃったんだろう。

 赤い傷は、ぶつけた相手のプラスチックがこびりついているだけで、コンパウンドで落ちた。若干、へこんでいるような気もするが、言われなければ分からない程度。一文字に塗装がはがれてしまったが、目立つ傷でなかったので、タッチアップペンでさび止めをしておいた。泥よけは割れてしまっているので、再生は不能か。

 実は、我がロードスターの泥よけはNA6CEのものと、NA8Cのもの2種類が付いている。泥よけは、NA6CEとNA8Cでは形が違うのだ。NA8Cのものは、NA6CEよりも、タイヤハウスに沿う形で長くなっている。車の後ろからよく見ると、左右の泥よけの形が違うのが分かって変なのだが、NA8Cを解体したとき、泥よけをわざわざ左右で見比べる人もいないだろうと、程度の良かった右側を移植したのだ。

 今度壊れたのはNA6CE型。確か実家にNA8Cのものが転がっているはずなので、交換してしまおう。少々、変形していた覚えがあるが、修正すれば問題ないはず。

 発見したときはかなり深刻な傷に見えてブルーになってしまったけれど、手当てしてみたら、それほど大したものではなかったので胸をなで下ろした。しかし、無意識のうちにどこかにぶつけた、ということになるのだから、気を付けなければ。