7月8日

 防犯活動、というのが活発になってきているようである。夕方に街を走っていると、黄色い帽子に蛍光のたすきを着けて、歩いている集団を見ることがある。岩倉では、何十人と夜に集まって、拍子木を打ち鳴らして街を見回っているところもある。市役所の車が何台か、白黒に塗られて青色回転灯を着けて走っていることもあれば、「パトロール中」と書かれたマグネットを付けて走り回っている車、自転車のかごに同じように「パトロール中」と書かれた看板を付けて走っている自転車もある。

 こういう地道な活動はやっぱり効果があって、活発になりだしたここ1年ほどは街頭犯罪が減っているらしい。さらに、こうした活動が新しい地域のつながりを生み出していき、崩壊しつつある地域コミュニティーを復活させる契機となる可能性もあって、好ましいな、と思う半面、日本もこうして常に警戒していなくちゃならない社会になりつつあることを思うと、なんだか複雑な気分になるのである。