七夕だ。子どもだったころ以来、七夕行事なんて無縁だったのだが、いま住んでいる地域だと7月下旬から8月上旬にかけて七夕祭りが盛大に開かれる。機織りに励んでいた織姫にちなんで、繊維業が日本の成長を支えていた時代に一気に広まったお祭りである。ここら辺には旗織り機を「ガチャ」と動かすたびに万のお金が儲かる「ガチャマン」なんて言葉が残っているくらいだから、1年に1度のお祭りは、それはそれは派手だったに違いない。
一宮であればまだしも、江南では七夕まつりをやる意義すら失われつつあるかもしれない。高級カーテンでは日本でも有数な産地なのだが、それをする人はほとんどいない。産業として勢いがある、ということはまったくなく、有名インテリア企業の言うなりになって働くしかない、というのが実情みたい。ことしの江南七夕まつりは8月5日から。やり続ける意義があるまつりなのか、この目で見てみたい。