7月6日

 昨年末に喰らったつきたてのもちの代金を払いに行った。すなわち、もちを喰らったがために、人足として強制労働させられたのである。

 事故ったNA6CEからエンジンを抜き出し、メタルが逝ってしまったNA6CEに積み替えるのだそう。エンジンを脱着するのではなく、脱脱着するのだから、さあ大変だ。その助っ人としての参戦である。

 エンジンを抜くこと自体は簡単なことだ。目に見えるボルト、すべて外してちょいとミッションを支えてやり、おら、おら、おらっとチェーンブロックでつり上げたエンジンを揺すってやれば外れる。

 が、今回大変だったのは、チェーンブロックを使える場所まで車を移動することであった。1トンに満たないNA6CEならば、男2人もいれば、ごろごろと押すことができるのだが、事故ったNA6CEは右前輪が吹き飛んでいたので、さあ困った。どうやって動かすかを考える。フォークリフトがあれば、よっこらしょっ、てな感じで簡単に動かすことができるのだが、簡単に借りられるものでもない。

 仕方がないから、ガレージジャッキで支えてやって、ごろごろと転がす戦略に出た。が、左前もおかしくなっていること、ジャッキの車輪の転がりが悪いことで、なかなかうまく行かない。押しても動かなかったり、ジャッキが倒れたり。男5人でフロントを持ち上げたり、僕が持っていったチェーンブロックを使ってずりずりとひっぱったり。下に潜って作業するよりも、車を移動するのが一番大変であった。

 で、おろしました。