7月24日

 オイル消費がただ事でない事態であることが分かってきた。

 間瀬や富山に行って、オイル量を注意していた。間瀬でレベルゲージを見てみたら、ほとんど減っていないように見えた。けれども、レベルゲージは測ったときの状況で増えたり減ったりと誤差が大きいから、正確には分からない。富山に行く途中の高速で、マフラーから白煙が出ているか見てもらおうと、アクセルオフからのフル加速をしてみたら、やはりかなりの量が出ているとのこと。どうやら、高負荷時に一気に消費する傾向があるらしい。

 オイル消費が、ピストンリングの摩耗による「オイル上がり」だったら、気が楽。これからオーバーホールをするのだから。しかし、組んだばかりのヘッドから「下がっている」ということになると、少々やっかい。組んだ行程を思い出してみても、漏れる場所が思い浮かばない。一番最悪なのは、バルブステムかバルブガイドが摩耗してガタが出て、そこからポート側にたれているというケース。漏れている場所がわかれば、そこだけバルブやバルブガイドを交換すればいいのだが、分からないと16カ所全部のバルブガイドを打ち換えるということになる。こんなお金のかかることはできないので、せっかくぴかぴかにポートを磨いたヘッドとおさらばする羽目になっちゃう。「バルブシールを1カ所付け忘れていました」といった間抜けなエラーだったらいいのだけれど。余った記憶がないので、それもあり得ない。

 富山の車屋さんのご厚意で圧縮を測ってもらったら、全気筒とも圧縮圧力がそろっていた。バルブのすりあわせがきちんとできていた、ということの裏返しでうれしくはあるのだが、腰下が原因だとは考えにくくなってきた。

 こうなってみると、もう開けてみるしかない。9月には初サーキットにチャレンジしてみたいのだけれど、それまでに直せるかしら。

 外したヘッドをもう1回積めばノーマルエンジンとして復活するな…。