7月22日

 ネット上でさまざまなイベントとネタを提供しているGarage502さんがFreedomのログを取ることができる素敵な機械FC-LOGGERを製作し、20人限定でモニター価格で提供するという企画を6月にしていた。FC−LOGGERの紹介ページが「DIY」のカテゴリーに分類されているけれど、すでに「DIY」なんてレベルじゃない気がするのだが…。

Garage502FC-LOGGER

 正直言って、Freedomのセッティングでログを有効利用した試しはほとんどない。ファイルを入力したり、スタートのボタンを押したりと、運転中にやらねばならないのが危ないし、通信エラーばかり起こして止まっていることが多い。何よりも、FreedomのセッティングソフトのFCSSだと、ログを表示しても見づらく使い勝手も悪い。なので、学習機能を主に使って、学習しきれない過渡期の部分は空燃比計と画面を見ながら手打ちでやってきた。

 フルコンのセッティングでログを取るというのはとても便利である意味、必須の機能なんだろうけれど、Freedomの場合はパソコンを開かなければならないこと、さらにログを見る環境が非常に貧弱であること、この2点で、ほとんと利用してこなかった、ということだ。

 で、6月にGarage502を見たら、モニター募集中、とあるじゃないですか。以前、金魚決戦でお会いしたときに「こんな感じの機械つくるんでお楽しみに!」と声を掛けてもらっていたことや、ただでさえマニアックなFreedomという機械にそこまで情熱をかけているその心意気を応援する意味もあって、速攻で手を挙げた。代金も速攻で振り込んだ(笑)。

 で、届いたFC-LOGGERは、基盤むきだしの状態。さすがに、普段使いでむきだしだとちょっと怖いので、ホームセンターへ行って適当な箱がないかを探した。100円ショップの方が良かったかも知れない。硬貨を整理する箱がちょうどぴったりの大きさだったので、中の仕切りを切り取ってしまえば良いだろうと、5円が100枚入るケースを100円ちょっと出して購入。

 仕事をさぼってさくっと仕切りを摘出し、SDカードとスイッチとケーブルが出る穴を作ってできあがり。箱への固定はゴムスポンジを適当に切ってあてがい、ふたを閉めるだけ。猛者たちの中には、製品と見まごうばかりの素晴らしいケースを作った人がいるので恥ずかしいばかりだが、いちおう報告する必要があるので、写真を張る。

 車の中で固定するために、裏にマジックテープを張った。おおとろ号で動作確認したら、ばっちり作動した。

 こういう機械を作るって聞いたときに「使えそう」と思ったシチュエーションはサーキットでのログ取り。おおとろ号をはじめ、サーキット専用車は公道でセットするということができない。かといって、助手席にパソコンを置いてログを取るわけにもいかず、同乗走行でぱちぱちなんて芸当も、ターボパワーの加速とSタイヤの横Gが来る環境では不可能。サーキット専門車のセッティングには大きな武器となりそうだ。早くおおとろ号走らせてください。

 ログを分析できるFC-ViewerというExcelマクロも送っていただいた。セッティングデータのFCPファイルの内容と、ログファイルの内容が見られる。自分のセッティングしたFCPファイルをちょこっとFC-Viewerでのぞいただけで、マップの数値で変な場所を発見。改めてマップを調べるといろいろなことが分かりそうだ。

 が、なんとなく気ぜわしい日々になったので、本格的な使用は9月以降になりそう。