7月15日

 ここ数年、毎年7月ぐらいに、長野つながりで知り合ったオープンカー乗りとお泊まりで遊びに行くのが恒例になっている。去年は、訳あって、どたキャンしてしまったので、2年ぶり。

 山梨の南アルプス市のそれこそ南アルプスの麓というか、中腹のペンションが目的地。本当ならば、かんかん照りの平地を抜けて、標高の高い場所でゆっくり涼みながら過ごす予定であった。

 んが、先週半ばから発生しやがった台風4号。見事にちょうど良い具合に直撃してくれた。土曜日朝は寝坊してしまい、午前11時に韮崎に集合しなければならないのに、起きたのが午前9時。

 準備して10時前に家を出る。当たり前のように雨模様。早朝に起きて下道で行こうと思っていたのだが、寝坊したので小牧インターから高速道路。

 快調に飛ばしていたら、恵那山トンネルを抜けると、土砂降り。前の車のテールランプしか見えない。路面を雨水が覆ってしまい、ちょっとスピードを出すとハイドロを起こしてグリップが抜ける。普通に走っているだけなのに、車体が右へ左へと吹っ飛んでしまう。がんばっただけあって、お昼ご飯を食べ終えた一行に合流できた。

 大河ドラマ・風林火山のセットに行き、雨だから行く場所もなく南アルプスのペンションへ。途中、橋を何カ所か渡ったのだが、台風が来たら埋まってしまわないかと心配になった。

 長風呂に入ってこっそり持ち込んだビールを飲んでのんびりして晩ご飯。北海道に居て、脱サラした人がやっているペンションらしく、巨大で脂がのったホッケが出てきた。今まで居酒屋でちまちまひからびた身をほじくって食っていたホッケが何だったのか、というぐらいのうまいホッケ。

 そばが出たり、丼が出たりと、食べきれないぐらいの量だったのだが、普通に食べきってごちそうさま。部屋に入って語らい、ビールを飲んで、風呂に入って寝る。

 朝、7時前に起きると、相変わらずの大雨。こりゃ、やばいな、と思っていたら、案の定、麓の沢があふれて道路が通行止めになった。

 その道以外、抜け出る場所がないのでいわゆる「孤立」状態。土砂をどけてもらわない限り抜け出ることはできないので、朝飯を食べて部屋に戻って再び寝る。ニュースで土砂崩れの現場を映していたらしいのだが、呼びかけにも答えずひたすら寝て過ごす。

 足止めを喰らった宿泊客にはペンションからそばと冷や麦のお昼ご飯が出されて、ありがたく冷や麦を喰らう。

 開通の報を聞いてペンションを後に。国道20号を通り、杖突峠から152号。伊那に出て、国道19号や国道153号から下道で帰ろうかなとも思ったが、江南にいる時間も残り少なく、いろいろやらねばならないことがあるので、素直に中央道に乗った。

 午後5時には江南に到着し、ちょびっと片づけをして実家へ。調子が悪いという兄貴のパソコンを診る。