7月15日

 なぜか朝から長野で仕事をしていた。16日午前零時で知事でなくなる予定だった田中康夫の顔も見た。また帰ってくる可能性が今のところ高い。帰ってこない方が良いな、と思った人は、僕のほかにもたくさんいたはずだ。

 彼を見ていてだめだと思うのが、問題のすり替えを巧みに使うことと、公私の区別が付いていない感覚。あとは謀略説を公人のくせに平気で口にすること。結局、評論家の感覚のまま仕事をしているだけで、知事としての仕事に真摯に取り組んでいない点か。名付けるならば「自己満足ボランティア知事」。

 使命感だけ先走っても有効なボランティア活動はできない。阪神大震災では、そんなボランティアたちが現場を大いに混乱させた。ボランティアには冷徹な目で、「今力を合わせて何をしたらベストか」を考える視点が必要だ。自分勝手に現場に出向いて精一杯活動したところで限られた効果しか生まれない。

 彼が神戸でやったボランティアはまさにこの「自己満足ボランティア」。その延長線上で県政を考えているのは、評論家として生活の切実さをしらない彼の甘さ、か。政治センスは大いに認めるけれども、実務ができなければ夢のような理念も実現には向かわない。

 何のことやら分からない文章を並べてしまった。それぞれを説明していたら、数百行の文章になってしまうし、今日は疲れて眠いのでこれくらいにしておこう。