7月13日

 土日は連続宿直。人の勤務体制を決めているという立場上、人のやりくりが苦しくなったら、無理を後輩に押しつけるよりも、自分でやった方が早くて気が楽、というそんな理由で。それでも、日曜日、仕事場のボスが晩飯にすしをおごってくれたから得した気分。

 飲んだくれが多い職業柄なのだが、このボスの飲みっぷりっといったらすごい。行きつけの料理屋へ行き、まず1杯はビールを飲んで、次にお気に入りの焼酎。もちろん、ボトルキープしてあるが、あっという間に飲んじゃうからキープといえるのかどうか。

 限界まで飲むと、ほぼ記憶をなくしてしまう。ハイペースでアルコールを摂取し、決まって言うセリフが「もう死ぬよ」。そのセリフが出だしたら、ああ限界だ、ということで「もう帰った方が良いですよ」と勧める。こっちはこっちのペースで飲んでいるから、もう少し飲んでからという感じなので、先に帰ってもらう。千鳥足で夜の県庁公園方面に消えていくボスを見ると多少不安。松川とかに落ちちゃわないかしら、と。ま、酔って人格が変わるわけでもなく、明るく飲んでいるから問題はないのだけれど。

もう死ぬよ

 そんな陽気なボスが誘ってくれて行った総曲輪方面のすし屋に後輩とともに行く。いくら富山でも真夏は魚種が少ないなあ、などと思いながらも極上の刺身でビールも進む。宿直という勤務中だが、ボスが公認しているんだから、まったく問題はあるまい。

 話の中でワインバーの話題が出たので、2軒目に行くことにした。仕事がある後輩は消えた。暑苦しい2人でおしゃれなバーのカウンターに座るのはちょっと気が引けたが、イタリアのスパークリングワインを1本。こいつを飲み干すころになって、例の「もう死ぬ」のセリフが出たので帰ることにした。

もう死ぬ

 こちらがお代を出そうとしても頑なに拒否したボス。いくら払ったかも覚えていないんだろうな。