7月11日

 外に出た途端、気の狂いそうな蒸し暑さであった。寝坊した関係で、バスの時間に間に合わせるべく、小走りでバス停に向かったものだから、着いた頃には汗だく、隣近所に乗り合わせた人はさぞかし迷惑だったに違いない。

 今は深夜。外では、断続的に土砂降りとなり、雷がなっている。梅雨が明ける直前の典型的な天候なのだが、天気予報を見る限り、この1週間は雨模様。梅雨明けはまだまだである。

 毎週市場に通っているモノとしては、野菜や果物の値段が気になるのだが、確かに畑で腐ってしまう野菜も多いのだけれど、それ以上に売れないらしい。果物もなかなか売れない。確かに、どんよりと曇った天候、朝晩に至っては、涼しいくらいなのだから、スイカなんぞはまったく売れていないに違いない。ちなみに、スイカは雨が降って、晴天になったからといってすぐには食べてはいけない。雨天直後のスイカは大量の水を吸っており、名古屋弁で言うところの「しゃびしゃびだがね」という状態らしい。水っぽいのである。天気が3日ほど続いたところで収穫されたスイカを食べるのが通である。

 雨は全国均等に降るわけではない。太平洋側の愛知に比べて、内陸の山梨ではそれほど降らない。今、旬を迎えつつある桃は、和歌山、愛知産のものなんかは、1日も置いておけば腐って商品価値がなくなるらしく、おいしくない。山梨産が圧倒的にうまいのだそう。東京、名古屋あたりに在住している人は、ぜひ山梨の桃を買ってほしい。

 話がそれてしまったが、要するに早く梅雨が明けないかなあ、ということなのである。すがすがしい空気の中、お天道様の光をいっぱいに浴びて開幌でドライブしたい。もちろん、時間は5時30分ぐらいを想定している。この季節、7時30分ぐらいまでは開幌も気持ちよく、海沿いなど走っているととっても幸せになれるのだが、それ以降は殺人的にぎらぎらとお日様が照り、じめじめとものすごい湿気が体全体にまとわりついて、湿らせる。夏のオープンカーは深夜から朝が勝負なのだ。