7月10日

 分解は男のロマン。

 なぞと書いたら、分解する気満々になってしまった。近くにあった精密ドライバーで見えるねじを手当たり次第外す。外して外して外しまくる。こう書くと豪快に作業しているように思えるが、実際は長さ数ミリのねじを、なくさないように、ちまちま外しているのである。

 見えているねじと、電池のふたを外したら、外装がまっぷたつになって中身が見えた。どきどきする瞬間。カメラのフラッシュ部分の回路はかなりの高電圧がかかっているので、感電しないかしら、とわくわくしながら開けていく。

 中は配線やらケーブルやらでごちゃごちゃ。切らないように注意しながら、レンズ回りのねじを外す。レンズ部と一体化している子基盤のようなものを外したら、それがフィルムに当たるCCDだった。

 レンズを見てもCCDを見ても、変な汚れはない。一応、綿棒を使って表面をふいてみたのだが、電源を入れてみると、画面上のごみはそのまま。どうやら、どこかがデジタルな壊れ方をしているらしい。こうなると、素人の手には負えない。いや、プロだって、基盤交換となるんだろう。

 画像は修正すれば何とか使えるので、次期デジカメを手に入れるまで、がまんすることにして、組み立てる。

 ねじは余りませんでした。