6月9日

 松本時代、職場で「飲みに行こうぜ光線」を発して、松本駅前のショットバー「バッカス」で死ぬほど飲んだ同じ会社の人が、メールで「飲みに行くよ」光線を発してきた。松本時代が6年前、僕は名古屋、江南、富山と異動になった。相手は松本から紀伊長島、刈谷とお互い、えらい距離を引っ越ししまくっている。

 金曜日に電車で来るとのこと。午後5時半ごろに「富山駅に着いた」と電話が来たけれど、仕事が終わってなかったからしばし放置。ちゃちゃっと片付けて、車を家に置いてから富山駅前まで歩いていく。

 8年前に出張で1週間ほど富山に来たことがあるらしく、そのとき毎日通ったという居酒屋に行く。カウンター席だけで、商売っけのない大将とおかみさんが切り盛りしているお店。金曜日なのに、若干客が少なくないか、と思ったが、駅前で8年続けているんだから、そこそこ儲かっているんだろう。

 たっぷりビールを飲んで総曲輪のショットバーへ。何度か言ったから、すでに顔を覚えてもらっている。そしたらマスター「この前、車ですれ違いましたよ」とのこと。どこで?と聞くと「大山町で」と。は? もしかして、お住まいは車屋さん周辺? と聞くと「善名です」とピンポイントなところにお住まいだった。僕だって、県庁と自宅の次に善名にいる時間が多いのだから、車ですれ違うこともあるよね。

 盛り上がってしこたま飲んで、なぜかファミリーマートへ寄ってビール6本にチキンナゲットにスナック菓子に、と買い込んだらしい。あまり覚えていない。僕のアパートになだれ込んで、気がついたら、翌朝であった。

 翌日の土曜日も仕事。セリカが愛車なくらい、車好きなので、雅久号を見せる。軽くしただけでとんでもなく速くなることや、レースカーの雰囲気を味わってもらった。

 午後から仕事があったので、昼過ぎに富山駅へ送ってお別れ。飲みに来るだけで富山に電車に来るとは、やっぱりすごい人だなと思った。