朝から木曽川に行き、アユの放流を見に行った。
長靴じゃ長さが足りないので、太ももまですっぽり覆うやつを借りる。そのまま上着を着れば火事現場に行ける本格的なやつだ。
滑りやすい岩の上で、転びそうになりながらじゃぶじゃぶ川に入る。EOS20Dを担いでいるからこけたら大変だ。25万円を水につけるぐらいなら、喜んでスーツを犠牲にしてカメラを助ける。
10センチちょっとの小振りなアユだが、1万匹となるとただごとじゃない。青ビニールシートで即席水路をつくりトラックに積んだいけすから大量の水とともにアユを放流。どざざざあ、と大迫力だ。水流の真ん中に立っている僕の足の先にかつかつとアユが当たる。けなげに上流に向かって泳ぐアユもいたのはやはり習性か。
習性と言えば、石の下に隠れる習性もあるらしく、だれかの足の下に隠れちゃったアユが、あわれ踏みつぶされていた。合掌。
一匹30円ぐらいのアユが、木曽川ではぐくまれてお盆頃に20センチほどになると1000円以上にもなるらしい。