6月5日

 マツダスピードスポーツファクトリーで頼りにしていた「チューニングアドバイザー」のお兄さんが、ファクトリーが移転したことを機に、退職して他の工場に移ってしまった。

 移転で、ファクトリーは松本市のかなり南の方に行ってしまったのだが、スタッフは全員そちらのお店に異動したので、遠いのを我慢すれば、車をいじってもらうのには不便はない。けれども、ほとんどの整備や改良をまかせられるぐらい信頼していた人が、やめてしまったのは痛い。

 理由を聞くと、スタッフにさえ閉店する1週間前ぐらいにその事実を知らされた会社の方針が気にいらなかったことと、アドバイザー業務中心の仕事から、本格的に車を整備できる仕事に移って、腕を磨きたい、ということだった。希望退職を募って優秀な人材を流出させてしまうようなマツダを見限ったのかもしれない。

 いろいろな事業をやっている企業の一部門の、大型車を整備するところへ行くらしい。スポーツカーを扱っていたこれまでとはがらりと仕事の内容が変わる。

 この人はM2を持っている。だから、スポーツカー好きには違いない。なぜ、スポーツカーをチューニングできるような店に行かないのか、と聞いたら、「いい加減な店が多いから」とのこと。

 持ち主が車について知らないことをいいことに、かなりいい加減なことをしている店がある、というような噂は聞いたことがある。この人は信用第一のディーラー系のお店で働いていたこともあり、しっかりした知識に裏打ちされた作業をしてくれたし、はっきりいって商売が下手だと思うくらい、まじめにやってくれた。だから、松本のスポーツファクトリーに関しては、僕は信頼している。今度、前店長にバルブすりあわせを伝授してもらうし。

 車をうまく維持するには信頼できる店を探すしかない。会社から「異動攻撃」を喰らったら、どうしようかな、と考えている今日この頃である。