慢性的にγGTPが高い(3桁)という上司に声をかける。もちろん、居酒屋へのお誘いである。最近の血液検査でやっぱりγGTPが高かったので、肝臓を破壊してあげようと思った。
と、いいつつ、僕は左足の中指に依然として違和感があり、ハイ尿酸値である可能性が高いのだから、プリン体ヘブンである居酒屋へ自ら出かけるのは自殺行為に等しいのかもしれない。もう、そこら辺はあきらめており、ビールを飲んで立ち上がれないほど足が痛くなればやっぱり通風だったことが証明されるのだから、気にせず飲みに行ってしまうのである。
池下の居酒屋に入り、枝豆、刺身、ナス田楽に焼き鳥というきわめて正しいオーダーを出し、ひたすら僕は通風危険因子ナンバーワンの高プリン体飲料であるビールをがぶ飲みする。
翌朝は午前5時に家を出なくてはならないのだから、あまり飲み過ぎてはいけないはずなのだが、1杯飲んでしまうと頭の中のねじが2、3本欠落してリミッターが外れるらしく、加速補正ばっかりかかってビールを体内にインジェクションしてしまうことになる。気が付いたら、ブロー寸前、ジョッキ5杯。頭は若干ノック気味。時間は午後11時を回っていた。
家人が寝静まった我が家に戻り、そのまま布団に倒れ込んだのである。