夕方、仕事を抜け出して、いつもの山道へ走りに行った。ここまでさぼっていると、さぼることへの罪悪感すら薄れて、走りに行くのは当然のこと、いや生きるための当然の権利、とさえ思えてくる。
自転車で走っている人が多いな、と思ったら、明日は「ツールド美ヶ原」といって、松本市の浅間温泉から美ヶ原高原まで駆け上るレースが開かれるのだった。距離が30キロ弱なのに、高低差が1300mぐらいあるので、自転車だと地獄のコースに違いない。道は細く曲がりくねって、路面もうねっているため、下りで集中力を切らすと、そのまま曲がりきれずに崖から落ちる、という凄惨なコースである。自転車のブレーキはフェードしないのかしらん。
溝にはまりこんだFCがなくなったのも、主催者側が路肩に邪魔なものがあると困るので、警察にでも頼んで撤去したのかもしれない。
自転車がいると危ないので、しばらく待って、暗くなった頃に走り出した。例のごとく、朝からご飯を喰らうのを忘れていたので、腹ぺこでめまいがする。
ちょっとはつかむものがあったかな。ネオバの溝が心なしか浅くなってきた気がする。