6月28日

 兄貴にもらった新婚旅行土産のオーストラリアコーヒー。さっそく飲んだのだが、なんとなくおかしい。挽いてある豆なのだが、挽き方がかなり細かい。家の近くのコーヒー豆屋で挽いてもらうと、細かく砕いたぐらいのつぶつぶなのだが、オーストラリアコーヒーは徹底的にすりつぶして粉々になっているどころか、ふわふわぐらいまで挽いてあるのである。

 なんかおいしそうじゃないし、余分な味まで出ている気がするし、オーストラリアコーヒーは変だよ、という話を、コーヒー豆屋さんにしたら、コーヒー屋さん「海外のおみやげのコーヒーはそんな挽き方が多い」と語り始め、妙に納得できる答えを教えてもらえたのである。

 それは水の違い。日本が軟水なのに対して、海外は硬水のところが多い。硬水と軟水を比べると、軟水の方がよくコーヒーが出るらしい。だから軟水で入れるなら、つぶつぶ程度まで挽いてさっと湯を通せば良く、硬水だと良く挽いた上に、時間をかけて湯を通さないとなかなか濃く出ないという。

 それが道具の差にもなっている。日本のカリタのドリッパーには穴が3つあいていて、そこから湯が落ちる。ドイツ製のメリタ(紛らわしい)のドリッパーだと穴は1つ。より湯が落ちるのに時間かかるようになっている。コーヒーミルも、カリタは砕くようなカッターで、メリタはすぱっと切る感じのカッター。

 道具の違いがあることは分かっていたのだが、そこには水の違いがあった。道具一つでも奥深い。