6月20日

 この間、間瀬で練習してRS Factory STAGEに寄ったときのこと。「この車、クーラント臭いよ」と指摘された。「そうがけ?(富山弁)」と、答えたのだが、冷却水がだだ漏れしている感じでもなかったので、意外な感じ。

 「冷却水減っているかも〜」というおおとろ監督の指摘もあり、やっぱり、次のレースまでにはウオーターポンプ周辺をチェックしなければならないよな〜、と思ったので、休みの今日、ばらしてみた。きちんとチェックしようとすると、吸気管を外して、ヘッドカバー外して、前側全部外して、とけっこう面倒だけれど、横着してトラブルを見逃し、サーキットでトラブルが出ては意味がないので、腰を据えてばらしていく。

 T氏によれば、ウオーターポンプにがたがある、ということだったので、プーリーを外してチェック。クーラントが漏れた形跡もないし、大丈夫じゃないかな、とそのまま戻そうかとも思ったけれど、がたがチェックしてみたら、微妙に軸が動く感じ。新品のウオーターポンプが届いていたので、こちらのがたをチェックしたら、まったく動かない。交換決定。エンジンをオーバーホールして、12000キロぐらいしか使っていないけれど、使い方がまともじゃないので、不安があればさっくり交換してしまう。

 カムの辺りからオイル漏れがあって汚れていた。良く観察してみると、カムのオイルシールではなくて、カムカバーのパッキンか、液体ガスケットでシールした場所から漏れているみたい。オイルシールはいいかなーと思ったけれど、せっかく開けたなので交換した。

 あちこち清掃して確認してまた組み立てる。一番の重労働がヘッドカバー。あれだけのねじを締め付けていくのに、体勢が厳しい。

 余ったねじもなく、水を入れてさあ、エンジン始動。ぎゅぎゅーっ、ばおーん、ぶぶぶぶとなんか異常に調子が悪い回り方。勝手にエンストしたので、これはもう、やっちまったなとあきらめてまたばらし始める。タイミングベルトのかけ間違いだ。初めて、やっちゃった。

 吸気管やら、液体パッキンすら乾いていないヘッドカバーをまた外し、バルタイをチェック。あれ、あっているぞ、と思ったのだが、良く見たらクランクプーリーの白い汚れを切り欠きのマークと見間違えていた…。10数度、タイミングが遅れている感じ。そりゃ、まともに回るわけないよね。

 おおとろ監督に手伝ってもらって正しいバルブタイミングで組み付け。2、3度確認して、これで大丈夫、馬鹿だったね、と再び組み付けていく。何が大変かって、半乾きのパッキンを掃除することだったりする。

 まあ、夕方には終わって再び水を入れてエンジン始動。ぶーん、と普通っぽい。っぽいって何よ、と思われるかもしれないが、やっぱりいつもと違う回り方をしていることが直感で分かるのだ。

 嫌な予感を確実なものにするために、タイミングライトで点火時期を見ると、ちょうと0度で点火してた。いや、実際何度で点火しているのか良く分からない。

 ロードスターのマイナーじゃないかもしれないトラブル、クランクプーリーのずれ(T.O.Racing
Factory
のコラムを参照)が発覚。ずれているクランクプーリーに合わせてタイミングベルトを掛けてしまったので、バルブタイミングは滅茶苦茶。ばらす前に点火タイミングを調べればプーリーに異常があるかどうか分かるんだけれど。

T.O.Racing
Factory

 高いクーラントを入れちゃったので、きれいな容器で受けて再利用(笑)。すでに工場を閉める時間になっているけれども、今日中にやっておかないと次の予定が立たなくなるおそれがあるので、照明の中、ばらして別のクランクプーリーを付けて、タイミングベルトを掛けて、半乾きの液体ガスケットを掃除して、とちまちま作業を進める。

 おおとろ監督にも手伝ってもらって午後8時前に組み上がった。水を入れてエンジンを掛けると、ぶーーん、とまったくもって普通にかかった。お互い顔を見合わせて「うん、普通」と合点。3度目でようやく組み上がった。

 疲労困憊だったのだけれど、おおとろ亭にてビールを飲んであれこれ作戦会議。そのうち、意識を失った。