6月2日

 軽井沢ミーティングに行くのに、軽自動車しかない。しかも、大雨予報。そんなテンションだだ下がりな状況の中、前日にある方から電話をもらった。「パソコンで印刷ができなくて困っているんだよ」

 シニアソムリエとしてレストランで勤めていて、その後短大でレストランサービスを教えていた素敵なおじさま。おじさま、と行っても親父と同い年だ。愛知県江南市でブドウを育ててワインを作っていたのだけれども、大人の事情でブドウ畑が継続できなくなったところに「塩尻でワインを作らないか」と誘われて、今は新しいブドウ畑を造っているところ。

 そんな素敵な人生を歩んでいる人から「ちょっと助けて」と言われれば、喜んではせ参じるに決まっている。どうせ、雨の軽井沢は寒くて悲惨に決まっているし、一通り顔を出せばよいや、と思って朝6時すぎ、配偶者とともに出発。中央道を中津川まで行って、国道19号で木曽福島へ。元々、名古屋市在住なのだけれど、木曽福島に別荘を持っていて、大学教授との二重生活をしていた人なのだ。定年後にそこから塩尻に通うことになったのだから、人生、どんなご縁があるか分からない。

 9時前に到着してパソコンをさくっと直し、再び国道19号。塩尻に到着して、下道で軽井沢に抜けようという誘惑も感じたのだが、時間を最優先して高速に乗り、軽井沢には12時半ごろ到着。

 石井自動車さんとかSTAGEさんとか、富山の面々とか、一通りあいさつをして、寒くてくじけたのが1時間後。2人分の入場料を払ったのだけれども、食事ももらわずに1時間で脱出。

 旧軽銀座で昼食を食べて万平ホテルでお茶をして、碓氷峠の麓の温泉に入るというべたなコースを満喫する。で、翌日は東京で仕事だったので、そのままひどい雨の中を上信越道、関越道と通って練馬の友人宅へ。車を止めさせてもらって、そんなつもりはなかったのだけれどもご飯まで食べさせてもらっちゃって、新宿のホテルで意識を失う。

 翌日は霞ヶ関方面へ潜伏。お昼に日比谷公園の松本楼でランチというやっぱりベタな過ごし方をして、再び霞ヶ関に潜入。

 夜は練馬で食事。午後10時ぐらいまで過ごして、おもむろに軽自動車に乗り込み、環八を東名まで走って350キロぐらい高速を走って帰宅。午前2時だった。