6月17日

 富山で日曜日に開かれたジムカーナ大会。タイムを計測しての走行は1月のモーターランド鈴鹿以来であったし、名古屋に来てからは片道1時間の通勤のせいで夜な夜な走りに出るといったこともできなくなったので、まったく走り込み不足であった。有効な練習の場にしたいのだが、今の自分はどんなことを練習したらよいかも分からないぐらい勘が鈍っていた。

 例のごとく、前日夜は富山の車屋さんの家で宴会だ。宴会に行っているのだか、ジムカーナに行っているのだか分からない自分がいたりする。どちらもそれぞれ楽しい。土曜日は頭の中は完全に宴会モードになっていたので、ヘルメットやもしもの雨の場合の雨合羽などなど、ささっと準備して出発したら、シートがノーマルVスペシートのままだったことは、日曜日に書いたとおりである。

 美濃市のわさび屋さんに寄って夜のおつまみを買い込み、郡上八幡、明宝、高山と走って富山へ。標高1000m近い場所も通るのだが、まったく快調に走ることができた。ちょいと燃調が濃い気味であったが、外気圧補正の値が少しずれていただけで修正したら、良い具合。

 ひたすらビールを飲んでマニアックな話に興ずる飲み会が終わった時間は覚えていないが、ルマンはスタートしていた気がする。朝、のろのろ起き出して準備する。

 ういっと朝から臨んだジムカーナ。だるくて仕方がない中、パイロン立てをお手伝いする。タイムを競うのではなく、あくまで練習会であり、初心者から上級者まで、どんな仕様の車でも楽しめて、しかも何本も走ることができるという工夫されたコースであった。

 新エンジン初めてのタイム計測走行である。トラウマな瞬間。前回のサーキット走行では1周する前にエンジンがブローしてしまった。勢いよくマフラーからコンロッドやバルブの傘が飛び出すブローの光景が頭をよぎる。

 スタートの瞬間。普通にクラッチをつないでスタートしたら、ものすごくもたついた。低速トルクが薄いのは分かっているのだが、気持ちが焦ってアクセルを全開にしてしまったから。低回転でアクセルを開けすぎると途端にエンジンの吹けが悪くなる。スロットル径が大きいということもあるが、ちょいとセッティング不足なところもある。

 高回転型のエンジンにファイナル4.1の組み合わせだから、ジムカーナとなると少々キツイ。ターンをするときだとか、低回転から立ち上がるとき、今までの癖でアクセルをベタ踏みにしてしまうのだが、そうすればかえってエンジンは吹けない。少しもたついた後、猛烈に加速するような形になって、少々リズムが悪い。

 慣れて来れば、立ち上がりで回転数を意識しながらアクセルの加減ができるようになり、それほど不便もなくなったが、さすがにサイドを引くような場面になると、クラッチを切っているわけで、回転は落ち込んでいる。次にクラッチをつないだ瞬間、一瞬エンジンが止まったような状態になってしまうので、半クラ状態であおってやるという必要も出てくる。ジムカーナには少々慣れが必要である。

 Vスペシートについては、これまで13万キロ以上激しく走ってきた相棒であり、いくらホールドしていなくても慣れているのだからいいのだが、ウッドのステアリングについては慣れではカバーできない部分もあるかもしれない。パワステは取っ払ってあるから、操作にそれなりの握力が必要であり、もし滑った場合、親指にけがをする可能性がある。特にターン中には細心の注意が必要だから、なかなか左手をサイドブレーキまで伸ばす余裕がないのが現状。momoかNARDYの皮のステアリングに変えようかと思案中。

 それでも、久しぶりに車を振り回すような乗り方ができたのは大変な収穫。ジムカーナを企画、運営してくれた人、タイムを記録してくれた人、多くの人に感謝しなくてはならない。