6月14日

 最近、かなりでぶになっていることが、判明。ここ数年、独りでビールを飲みまくる日常を送り、ぶよぶよとお腹が出てきたから自覚はあったのだが、家に体重計はなし、数値としては把握できなかったのだ。温泉に行って、更衣室の片隅に、ご丁寧に体重計が用意されていて、ドライヤーで頭を乾かしている間中、ずっと視界に入っていて、「最近太ったから乗ろうかな、どうしようかな」と優柔不断な思考が頭の中で一杯になっても、結局ちょっと怖くて、横を通り過ぎてしまい、乗れなかったのだ。もちろん、体重は厳然たる事実なのだから、量っても量らなくても脂肪の量は変わることもなく、ようは問題を先送りにしていただけなのだが。ずっと体重計を畏怖して、避けていたのに、先日、乗ってしまった。しかも、丁寧に体脂肪率まで正確に計測してしまった。

でぶ

 数年ずっと同じ体重をキープしていた時期がある。たぶん、それがベストの体重と言えると思うのだが、今、それを5kgも上回っていた。大ショックである。体脂肪率については初めて測って比較ができないので何とも言いようがないが、たぶん太っている範囲なんだろう。

太っている

 何と言っても5キロである。1.5Lのペットボトル3本とちょっとと考えれば、なんだか大したことがない気がする。しかし、ステーキハウスで大盛りサイズの牛サーロインを食べたとして、だいたい250〜300g。鉄板の上でジュウジュウと音を上げている肉を見れば、かなりのサイズである。靴底ぐらいの大きさになるんじゃないだろうか。

 5キロ、と言えば、そんな大盛りステーキが20枚分なのである。20枚ですぜ? いったい、僕の腹のどこにそんな肉がこびりついているんだろう。まあ、肉がついているのは腹だけじゃないんだろうけれど。

大盛りステーキが20枚

 車が速く走るために、もっとも大切なことは、車体が軽いことだ、とは一般常識と言って良いだろう。速さを突き詰めている人は「缶コーヒーを飲むなら、ねじを1本アルミ製にしよう」とストイックにグラム単位で軽量化に努めている。だのに、僕はキロ単位で太ってしまった。反省。

キロ単位

 ビールを飲むなら、車にガソリン飲ませよ。肉を付けるなら、筋肉付けよ。速くなるために、そう自分を戒めるのであった。

 と言いつつ、「飲みに行こう」と誘われると、しっぽ振って付いていき、暴飲暴食を繰り返すに決まっている僕は、お馬鹿さん。