ホットバージョン86号。筑波ハチロクN2決戦が収められている。
前にも書いたが、ハチロク決戦は5年ぐらい前のプライベーターがとっても格好良かった。亀田、金子のハチロクが、めっぽう速くて、壊れてまともに走れない土屋TRDをぶっちぎる。その姿にしびれたものである。
年を重ねるごとに、だんだんシビアになっていき、今ではショップのメンテを受けた車しか、勝負にならない。筑波1分切りを果たし、素晴らしく速いのだけれど、何か、別の車が走っているよう。相当のお金もかかっているだろうし、手間と情熱さえかければ速かった時代ではなくなったことは確か。たぶん、決戦で速かったショップはそれなりの注目度があって利益も上がるはずだし、本気になるのは分かるのだけれど、なにか大人げないというか、お金次第の雰囲気が漂って、残念な気分ではある。まあ、レースの本質ってお金なんだけれど。
ホットバージョン87号。早々と見てしまった。湾岸ミッドナイトの実写版をやる、その馬鹿さ加減がとても面白かった。
今や、世の中がお利口になってきて、ちょっと法令違反をすれば、ぼこぼこに叩かれてしまう時代。法律違反は悪いのだけれど、制限速度がある中で、それを分かっていながら、罪悪感を感じつつぶっ飛ばすのが格好良いのであって、昔は筋道さえ立っていれば、それが大目に見られていたような、警察も目をつぶっていたような気がするのだけれど、今は違う。法令を違反したという事実が大問題となってしまい、公務員や大企業ならすぐにクビ。まったくもって杓子定規な時代になってしまった。
そんな中、日本の公道ではあり得ない時速300キロオーバーの話をビデオにまとめてしまうのがホットバージョン、いや土屋圭一の偉大さ。本当のことなんだけれど、「いやいや、これはフィクションですから」で押し切ってしまう、その豪快さ。不良っぽさをいまだにやっているところが素晴らしい。
日本の車文化として、100号、200号と続いていって欲しい。