6月11日

 なぜかNikonのデジカメ、COOLPIX5000をもらった。正式には貸与か。返さないといけないのである。

 デジカメとしてかなりかっちりと仕上げられていて、数年前のようにおもちゃ感覚ではなくなった。SB-50という外部ストロボも合わせて、なかなかごっつい面構えとなる。いかにもカメラという形と操作感である。

 画質は素晴らしい。大伸ばしさえしなければ、まったく不自由はない。特に逆光では恐ろしいほど的確に撮影ができる。フィルムカメラでは、逆光の場合はきちんと対象物を測光して、露出を自分で決めたり、フラッシュを光らせたりと工夫しないと、被写体が真っ暗のアンダーになってしまうことが多いのだが、デジカメはなぜだかとっても的確な絵が撮れる。最近はデジカメ画像でも手軽にプリントできるようになったので、フィルムより便利なくらいである。かさばらないし、整理しなくても、パソコンやCD−Rにぽんとコピーしておける。

 しかし、カメラとしての使用感は疑問符を付けざるを得ない。シャッターを押して、果たして絵として取れているのか「手応え」がないのだ。1眼レフのF90であれば、シャッターを押しさえすれば、ピンぼけだろうが、露出がアンダーであろうがオーバーであろうがすぐにシャッターが切れる。使っているフィルムがネガであれば、極端なピンぼけ以外、何とか絵になるのだ。(アンダーオーバーって車みたい)。

 それがデジカメでは、ボタンを押しても押してもシャッターが切れない場合がある上、タイムラグがありすぎる。これは使っているとかなりいらいらする。フラッシュを強制発光にするなど、きっちり設定をしておけばそれほどラグがなく切れるのだが、持ち歩いているうちにころころ設定が変わっているいるものだから、急いで切りたいときにフラッシュが赤目防止の発光をすることがあったりして、もう駄目駄目なのである。(ラグがどうのこうのとか、NAとターボみたい)起動にも数秒かかることが多い。第一、撮影していて手応えがない。F90であれば、ファインダーをのぞいて、シャッターを切れば「撮れている」という手応えがあるのだ。

 いろいろまだ問題点があるのだけれど、その問題点を覆い被せてしまうくらいデジカメを使うとさまざまな点で「楽」。たぶん、F90の出番がかなり減るんじゃないか、と思う。

 5000を使ってちょっとがっかり。もう少しマシになっているのかな、と思っていたから。D100が欲しい。