5月25日

 犬山の入鹿池を源流に、江南から甚目寺町に流れて新川に合流する五条川の岩倉市内の川の中にじゃぶじゃぶと入ってきた。五条川といえば、川沿いに植えられた桜の木。その桜をもっとも街づくりに生かしているのが岩倉市である。

 五条川が町の境界になっている市町が多い中、岩倉市は町のど真ん中を流れている。川の近くの小学生が川の中の生物を調べると聞き、なぜかのぞいてみることになった。

 まったく川に入る準備をしていなかったので、仕方なく、靴を脱いで靴下脱いで、ズボンをまくって素足で川に入る。割れたガラスびんがあるかもしれず、危ないことこの上ない。やばいものは転がっていなかったが、石が足の裏に食い込んでとっても痛かった。

 小学生たちがたもを川に突っ込んで、上流部分の石をめくったり、足で川底を掘ったりして、生き物を捕まえていた。ところが、たもにひっかるのはヒルばかり。家の近くの池や沼地を駆け回っていた昔を思い出した。気づかないうちにヒルがふくらはぎのあたりにひっついていて、よく血を吸われたもんだ。

 ほかに捕まえたのは、ミズムシという足の裏にいそうな生き物や、タニシがほとんど。環境省が出している指標によると、こういった生物が捕れる川は4段階あるうちの3番目「汚い水」らしい。それでも2段階目の生き物であるカワニナも1匹だけ見つかっったので、もしかすると2.8段階ぐらいの水質なのかもしれない。

 足でじゃぶじゃぶ入る分には気にならないが、泳ぐのは絶対できないぐらいの水質。これをもうちょっときれいにすれば、ホタルが飛ぶんだろうけれど。