5月22日

 富山に来た兄夫婦曰く「富山●ラックが食べたーい」。ガイドブックか何かで見たのだろうか、確かにネーミング的にはなにか悪そうな感じで攻めたくなる気持ちは良く分かる。

富山●ラックが食べたーい

 ネット情報とかは「塩加減がきついが癖になる」などと書かれていて、かなり遠慮がちな表現で書かれている。だから、僕は両親も一緒に食べることになるわけだし、こう警告した。

 「あのラーメン、血圧が高くて心臓が悪い人が食べたら、即死するよ」と。

即死するよ

 シナチクなんて、舌に突き刺さるかのような塩辛さ。完食できるか分からないよ、と正直に伝えたのだが、みんなは僕が大げさに言っていると思ったらしい。

 ラーメンが食べたい、と思ってあれを食べるのではなく、富山ブ●ックに挑戦するというアトラクションと思って行けば良いか、と連れて行った。水曜日だったので、本店は休みの日だから、二口にあるお店に。

 「そういえば、こしょうが最初からかかっている」と警告すると、兄嫁が刺激物が苦手なようでこしょう抜きで注文。運ばれたラーメン汁の黒さにびっくり、塩加減にびっくりの様子。

 これまで2度食べた。1度目は有名なラーメンだと喜び勇んで食べて即、撃沈。2回目は、何かの間違いじゃなかったのかしらと挑んで再び撃沈。「ご飯と一緒に食す」と言ったって限度があると思うのだけれど。好きな人もいるみたいだけれど、平気で食べられる人って正直すごいと思う。

 3度目。今回ははっきりと分かっているから、心して挑んだ。全体的に相変わらずの過剰な塩刺激だが、それでも麺はしっかりこしがあるし、スープも塩加減以外はしっかりとした味がある。チャーシューもおいしい。量と価格のバランスも良い。シナチクは相変わらず刺さる辛さでこれは×。これで塩加減だけまともならけっこう行けるんじゃないかしら、と思いつつ、ラーメンとご飯を一緒に食べる習慣がないので、ひたすら我慢して塩辛さに耐えた。

 あの塩加減だけは僕は無理。たぶん、もう1人では行かない。