5月22日

 ロードスターはクランキング1発で快調に始動。デミオより圧倒的に低い運転席に座っていよいよスタート。

 1年以上、まともにマニュアルを運転したことがないから、運転できるのかしらと不安を覚える。なによりもオートマのデミオで2本足運転をしているので、ブレーキと思ってクラッチを蹴るおそれがある。

 と、不安いっぱいだったのだが、まったくなんの問題もなく走り出すことができて拍子抜け。さすが、20万キロ近く運転した車だけのことはある。一切違和感がない。1年放置してあった車もご機嫌でまったく問題なく走る。

 とりあえず先ほどのガソリンスタンドへ。1年前のガソリンと混ぜるのもまずいと思い、携行缶に20リットル。これで準備完了。

 木曽川の堤防に向かいがてら、車載パソコンであるThinkpad535を起動するも、途中でフリーズしてしまう。こいつも1年間放置で機嫌を悪くしているらしい。これでは、Dジェで回っているのかスロポジ制御で回っているのかさえ分からないではないか。割と乗りやすいから、勝手にDジェトロと想像。

 とりあえず、堤防上の駐車場に車を止め、パソコンの復旧を試みる。試しにセーフモードで起動してみると、普通に起動した。ディスクエラーではなさそう。ここでひらめく。535の弱点は増設メモリーだった。なぜかチップを抜き差しするとエラーが直ることがしばしば。ちゃちゃっと分解してチップを抜き差し。スイッチを入れると普通に起動した。ビンゴである。

 アイドリング中の愛車はなにか様子がおかしい。アイドリングが1300回転ぐらいで、なんとなく苦しそうな壊れそうな回り方をしている。FCSSの画面をのぞくと、ISCVのカウントは70ぐらいで、普通の値。エアコンを入れてみると、100以上にカウントが増える。問題ないみたい。水温別の目標アイドル回転数をみると950回転になっている。はて。

 ここで異常を発見。点火時期が30度以上。あっ、と思い、アイドル安定化補正をモニターすると、まったく働いていない。アイドル接点がONになってないらしい。スロポジのねじをゆるめて、微妙に動かすとすぐにアイドルが落ち着いた。

 やれやれと思い、ここでDジェかどうか調べてみたら、見事にスロポジ制御だった。乗りにくさもなくエアコンもきちんと動いていたのでなんとなく意外に思う。

 古いガソリンも問題ないみたいなので、木曽川の堤防をひたすら下っていく。東海大橋で木曽川左岸から長良川右岸に移り、そのまま長島まで。桑名から国道421号に乗り、国道306号へ。普通なら国道1号を直進するんだろうけれど、ここら辺のコース取りは趣味みたいなものだ。

 山麓を走る国道306号をひたすら南下。菰野町で国道477号の交差点でむらむらっと来たので右折。目指すは御在所岳の鈴鹿スカイラインである。

 仮ナンバーの怪しい車が峠攻め。さすがに1年ブランクがあると攻め込む、という訳にはいかない。んが、生やさしい運転でもデミオに比べたら恐ろしいほどの旋回スピード。横Gも段違いである。車的には、ネオバのグリップと今着けているバネのマッチングが悪く、柔らかすぎてリアが底突きをしてしまう。

 滋賀県側まで行き、ここで友達に四日市のTEL。月曜が定休日のオリーブボールまで迎えに来てください、というわがままなお願いをしたのだが、快く迎えに来てくれるとのこと。持つべきものは友達である。

 再び306号を南下。友人との約束の時間までまだ時間があったので、古いガソリンを少しでも減らそうとオリーブボールを素通り。鈴鹿ツインサーキットの前を通り、津市に入ったあたりで関に向かい、再び亀山へ。ガス欠で止まるかと思い期待していたのだが、なくなる寸前にオリーブボールに到着。休業日のお店の一角に、勝手ながら車を置かせてもらった。

 

 おんぼろな車が仮ナンバーを付けて、自動車屋さんの一角に置いてあると、見るからに廃車のようで悲しくなる。