5月21日

 雅号のエンジンは2003年に組んだもの。もう組んでから6年もたっていて、5万キロ以上は使っている。ピストンリングとか、バルブシートとかの劣化ですかすかになっていそうだけれども、まだまだ使えそうな回り方をする。ただ、オイルは減る。

 ツーリング仕様(車検に通る仕様)にするために、4連スロットルは外してNBのインマニを取り付けて、TODAの256度のカムシャフトに交換した。車検に通る仕様ということは何よりもバルブタイミングでオーバーラップが大きいとだめなので、256度カムへと交換になるのだけれど、そうなると4連スロットルも付いている意味がなくなって外すことになるのだ。

 当初、圧縮比11台後半ぐらいで組んだので、圧縮がばっちりの場合は256度のカムだとノッキングがちょっとキツイ感じ。けれども、5万キロも使って圧縮も抜け抜けなので、大丈夫でしょうとオーバーラップがノーマル並みのバルブタイミングで組んでみた。で、やっぱりハイオクガソリンを入れてもノッキングが出る。出ないくらいまで点火時期を遅らせると、もうそれはそれは情けない感じの数値になる。でも、だからといって情けない回り方をするか、と言えばそうではなくてちゃんと回る。最近、気温が高くなってノッキングが出るようになったので、再び点火時期を遅らせた。

 点火時期は、数値が一人歩きしてネット上でいろいろな情報が出回っているけれど、進めすぎで乗っていると本当にエンジンが壊れるので注意してほしい。ただでさえ、Freedomのデフォルトは進みすぎだ。NA8CなんかはFreedomを付けてブローしたという話を良く聞く。

 バルブタイミングもアイドリングや低中速回転時にトルクが出るようなバルタイにしたため、より圧縮的に厳しい雅号。高回転まで回さなくてもトルクフルで走るのだけれど、時々、高回転まで回したくなる。サーキットであれば全開にするんだけれど、街乗りでは軽くアクセルを踏んだまま、高回転まで回すってシチュエーションは良くある。たとえば、高速道路に乗るとき加速して、合流のためにバックミラーをちらりと見ているときのアクセル操作とか。雅号はそんな状態のとき、時々きっついノッキングが出ていた。

 回転数でいえば5000回転以上。そんなときのハーフスロットルというか開け始めの負圧の出方が、やっぱりシングルスロットル化やバルブタイミングの変化でだいぶ変わってくるらしい。やばい感じのノックが出たところの点火時期をみたら、アクセル全閉を想定したマップを読んでいた。どうりで、やばい音がするわけだ。ということで、ぱちぱちと点火時期を修正したら、高回転の負圧が高いところのマップがかなり変わった。

 ばっちり詰めたと思ったセッティングも、季節が変わるとまたやり直しになったりする。パソコンは手放せない。何となく不便だから、B63Hに戻そうかしら。ついでにフライホイールもノーマルに戻したりして。