5月18日

 立てこもり事件の余波で、朝からばたばたする。不幸にして銃弾に倒れたSAT隊員の自宅へ。当然、もぬけの殻で、するべきことは少ない。実家の住所を割り出したぐらいである。

 実はおやじが元警察官。事件があった場所は、長久手町と日進市の境で、丘の上のような地形。その丘を南側に下ったところに、以前おやじが働いていた交番がある。今回は長久手町内であった事件なので、最初に長久手交番の警察官が出動したが、日進市内であれば、かつておやじのいた交番から出動したはずである。

 そんな場所で起こった事件なので、倒れていた警察官がおやじにだぶって他人に思えない。酔っぱらったような人間に2人の人生が台無しにされた。いや、その家族、友人も考えれば、影響を受けた人の数は数十倍にも上るはず。

 こういう事件が起こると決まって「警察の対応に問題あり」と杓子定規な見方が喧伝される。その片棒を担いでいるからあまり文句は言えないが、とにかく権力批判さえしておけばそれで役割を果たしている、という時代ではないことに、早く気づくべきだ。