5月18日

 風邪で体調が悪い状態が続いていた。これがウイークデーならば問題がない。体調が悪い、と仕事をさぼっていればよいのだから。

 が、日曜日はなんとしても我が新エンジンの慣らしの旅に出なければならぬ。母にリクエストして、土曜の夜は、炭火焼き肉&ニンニクたっぷりのメニューにしてもらった。喰う物をきちっと摂取して、いつまでもぐずぐず続く風邪をぶっ飛ばそうと思ったから。

 肉を喰らい、ニンニクを喰らい、酒を喰らい、午後10時には寝床で意識を失っていた。で、起きたのが午前2時半である。起きたらニンニクの効き目なのか、体のだるさが消えていたので、夜中なのに慣らしの旅に出発することにした。

 今日の目的は、とりあえず新エンジン走行1000キロを達成してオイル交換することだ。真夜中の静寂を破って、僕の作ったノーマルに毛の生えたエンジンが、どろっどろっどろっとアイドリングを始める。

 暗い中を走り出す。とりあえず、1000キロ走行時にオイル交換ができる場所に移動したい。多治見、木曽路、松本平、聖峠、善光寺平、妙高、野尻湖と通って上越に至り、柿崎に至ったら、ロードスターのミーティングがやっていたので寄ることにした。いや、このミーティングに顔を出すために、慣らしついでに出かけたのか。どちらでも良いことだ。

 ジムカーナとサーキットを足して2で割ったような感じのコース。僕はまだ慣らしが終わっていないし、なによりもエントリーしていないので走ることができない。人の走りを見ていると自分だったら、ああするだのこうやるだのともんもんと考え、走りたくなるのだが、我慢するしかない。この欲求不満。

 エンジンの載せ替えを手伝ってもらった富山チームも出走し、1位と3位をかっさらっていった。1位は言うまでもなく車屋さんであり、格が違うのだが、3位に入ったのは偉かった。僕がエンジンをいじっている間に、大きく水を開けられてしまったようである。新エンジンでまずは走り込む必要あり。

 楽しいミーティングが終わり、そういえば本来の目的であるオイル交換をしなければならないことに気づいた。サーキットのほど近くにちょうど良いスペースを見つけておもむろにジャッキアップし、潜り込んでオイルを抜く。

 時間は午後6時前。新聞を敷いたから、地面には一滴もこぼさなかったぜ。

 帰りはオール高速。往復700キロぐらい。