氷見でいろいろ遊んで、神通川上流方面へ転進していたときのこと。北陸道・小杉インターから国道359号に向かう道を走っていた。この道、走ったことがある人なら分かると思うけれど、クルマ好きなら何となくやんちゃに走ってみたくなる感じの道なのだ。デミオで走っていたとき、直線区間で爆音シビックがぬふわキロぐらいで抜いていったこともある。
軽自動車で走っていたので、道幅をきっちり使ってなるべくスムーズに走行する感じで走る。雨だったので路面はウエット。まもなく国道359号というぐらいのワインディングな上り坂に差し掛かったところで、対向車線(下り側)にけっこうなスピードの赤いランエボが。絶妙なスリップアングルでヘアピンカーブを曲がっていき「おお、うまいじゃん」という思いと「けっこう交通量のある道でそんな走りするなよ」という思いが一瞬交錯する。
すれ違ってドアミラーで見ていると、軽くスキール音を鳴らしながら、そのままイン側にスライドしていき、スピンモードに入っていくランエボ。うまいんじゃなくて、オーバースピードで進入して思いがけず4輪ドリフトになってしまい、そのままハンドル操作やアクセルコントロールでつじつまを合わせれば何も起こらないのに、びっくらこいてアクセルを抜いてしまってイン巻きして、そのままスピンモードに入っていったらしい。
こっち側の車線にまではみ出して止まったのかは定かではなかったけれど、もし、こちらがあと100メートル手前を走っていたとしたら。ヘアピンカーブの対向車線からこちらのラインをふさぐ形でランエボが横向きに滑ってきたことになり、避けようがなかったかもしれない。
タイヤの限界付近の運転は、サーキットか山奥で(笑)。