5月16日

 昨日の夜は、高岡・伏木神社のけんか山祭り。山車と書いて「やま」と呼んだり「だし」と呼んだり。松本市里山辺では「おふね」と呼んでいて、山の真ん中なのにふねだなんてなかなかおもしろかった。

 これは、愛知県岩倉市の山車(だし)。夜になるとちょうちんで飾るのは同じだが、主役として競うのは最上部のからくり人形。いくつもからくりが用意されていて、源平合戦で「那須与一」が扇を矢で射る様子など、優雅なからくりが競演される。

 こちらは伏木のやま。ぶつかっているところは人込みで撮影できなかった。岩倉の山車と違うのは、けんか山の名の通り、祭りの醍醐味は夜、ちょうちんで飾ったやま同士をぶつけ合う「かっちゃ」
。昼は豪華な飾り付けがしてあるのだが、夜になると400個ほどのちょうちんと取り付けて衣替え。やま本体はぶつけ合うために頑丈な感じで作ってあり、前側にある付け長手はまさしくぶつけ合うために使うためにごっつくできている。半面、提灯をぶら下げる骨組みは竹で軽くできていて、戦闘のために合理的な構造になっているのだ。

 時間になるとかっちゃがある沿道は人垣になってしまい、1時間ぐらい前から場所取りをしていないと、前では見られない。それでも、陣太鼓が鳴る中、勢いを付けてやま同士が「ばかーん」とぶつかり合うのは迫力満点。提灯全部が一斉に振り回され、何かが飛び散る。6町の山車があり、交代でかっちゃをやっていく。相性があるみたいで、不発ばかり繰り返す町同士もあれば、地響きがするぐらい豪快に「どしーん」と当たる町同士もあって、やっぱり音がでかいと沿道からの歓声というか、悲鳴も大きくなって興奮する。

 祭りって良いよ。