5月16日

 夕方、営業先の市役所職員が「行こっか」なんて話していたのでいやな予感がしたら案の定「雅さん(仮称)も行かない?」と誘われた。まあ、仕事みたいなものだから仕方があるまい。

 市役所の人ってお酒を飲むと人ががらりと変わってしまう二重人格な人が多い気がする。それも課長、部長クラスへと階級が上がるほど割合が多くなるんじゃないだろうか。公のお金をもらっている人に対する目が年々厳しくなっているから、仕方のないことかもしれない。

 それでも、昼間のジェントルな態度がアルコールの触媒によって豹変した姿を一度でも見てしまうと、お昼の付き合い方も変わってしまう。昼、ジェントルを保つためにいろいろ腹にため込み、夜、アルコールでそれを放出しているんだな、と考えてしまうから。松本にいたとき、僕も同じようなものだった。

 逆にいくら酔っぱらっても、まともに話ができる人って、とても信頼ができる。お互い酔っぱらってべろべろなのだが、相手に対する尊敬の念を最後まで忘れない人。最後までとことん語らいができる人。そういう人を大切にしていきたい。

 で、飲んでいろいろな人間模様を見ることができた。これからどこに食い込んで行けばよいのかも。とかなんとか生意気なことを言ってる僕はと言えば、家で酔いつぶれていた。