ホントに、車いじっていて良かった。今回、エンジンを積み替えて仲間のありがたさを身に染みて感じたのである。仲間。普段の仕事では絶対に得られないものである。
土曜日にも書いたとおり、今回はかなりアクロバチックに富山入りするつもりだった。ぎりぎりまで名古屋で飲んで、米原まで普通列車を乗り継ぎ、夜行の急行で寝台に寝っ転がって富山入り。午前4時半に到着して、待つのがいやだったらタクシーに乗って行ったかもしれない。車屋さんまで4、5000円はかかるだろう。午前6時の始発を待ち、近くの駅までいっても30分ぐらいは歩くのだろうか。とにかく近くに行けばなんとかなるだろう、といい加減に考えて、切符まで取っていた。
2次会で飲んでいたら、富山の仲間から携帯に電話が入った。「ちょっと早い時間に新幹線に乗って、特急加越に乗ったら金沢まで迎えに行くよ〜。うちに泊まっていき」とのこと。この上もないくらいありがたい言葉であった。遠慮なく泊まらせてもらうことに。寝台の切符を交換してもらい、しかも払い戻しまで受けた。
特急の乗り継ぎなのだから安心して寝ていられる。列車の中ではなるべく寝て体力を温存する。富山ではじけるために。
そうして、仲間の家におじゃまし、ビールを飲んで宴会した。翌朝はふらふらで、これなら体力を温存した意味がなさそうなのだが、そんな問題じゃないのである。
車屋さんのガレージでは多くの人がやってきて見守ってくれたし、しまいには脱着まで手伝ってもらった。僕が富山に何度も足を運ぶのは、ロードスターが好きだから、という理由だけではない。
そんな仲間と一気に会えるのがミーティングなのである。軽井沢に行くことにこだわったのは、そういう理由だ。とにかく、車が動くようになって一安心なのである。