5月21日

 昨日、激しい洗車のためむげなく訪問を断った新入社員が今日の10時に来るというので、無理矢理起床する。

 タイムカードもなく、部下の働きぶりを監視すべき上司は別の場所にいるのだから、朝はどんどん遅くなっていくに決まっているのだ。その代わり、夜も遅いのだけれど。

 10時きっかりに、みやげを持ってやってきた22歳。きちんとスーツにネクタイ姿。対する僕はジーンズによれよれのシャツにようやくジャケット姿。まったく仕事のやる気を感じられない格好で出会ってしまった。まあ、僕の仕事は結果責任であって、いくらぴちっとしたスーツを着ていようが、結果をアウトプットできなければ、まったく意味がないのだけれど。とりあえず歓迎して、僕がいれたコーヒーを飲みながら、2人でみやげのワッフルを食べる。

 とりあえず、木曽川河川敷で園児が水辺でヤゴと戯れている場所に行き、その後、江南市役所にも行って僕が普段している仕事の雰囲気を感じてもらい、そのままランチになだれ込む。

 市の職員と3人でご飯を食べ終え、市長に会わせようと思ったら来客があったのであきらめて、今度は警察署へ。

 警察署に行くと「さすが、早いね」と声をかけられる。「は、何ですか?」と聞いてみると、40分ほど前に列車への飛び込みがあった様子。仕事の締め切り20分前だったので、あわててノートパソコンを取りに車に走る。分かる限りの情報を5分で書いて、携帯電話で送信。22歳にとっては、なかなかナイスなタイミングで事件が発生した。

 これも経験なので、現場の踏切に行く。ちょうど電車が動き出したところで、お巡りさんや鉄道会社の職員がたくさんいて生々しかった。

 僕が普段走っている裏道を教えてあげて、岩倉で別れる。4時間ぐらい、おつきあいをした。何か感じてもらえるところがあれば良いのだけれど。