5月21日

 欲しかったコーヒーセットを買ってしまった。赤いホーロー製のコーヒーポットに陶器製のドリッパー、ドリップポットに、豆を量る銅製の計量スプーン。すべてカリタというメーカーで統一した。ペーパーフィルターでコーヒーをいれるのに必要なセットである。

 富山のお店のホームページでおいしいコーヒーのいれ方を読んでいたので、ずっと欲しかったのだが、カップに載せれば手軽に抽出できるタイプのものを飲んでいた。が、やっぱり物足りないのと、豆をいろいろ選ぶ楽しみがない。香りも良くない。西春町のある喫茶店に行って、プロがいれているのを見て、その香りを味わったら、やっぱり欲しくなった。

 で、買いそろえたのがこちら。

 とりあえず、近所のスーパーで一番安い豆を買ってきて、飲んでみた。それなりにおいしいが、下手をするとブルックスとかの方がおいしいかもしれない。がまんできずに、近所になぜかあるコーヒー豆専門店に行き、200グラム買ってきた。

 違いはお湯をかけた瞬間に分かる。安いやつはお湯を吸ってべっとりするだけだが、挽きたての豆は逆にガスが出てまんじゅうのようにふくらむ。ぱあっと広がる香りがたまらない。わざわざ器具を使うのは確かにちょっと手間がかかるが、この瞬間が味わえるだけで、良い気がする。

 いまはドラマの影響で手回しミルが大人気だそうだ。さすがにそこまで手間を掛けると面倒になってやらなくなる気がする。近くに豆屋があるので、小まめに買ったり、冷凍庫に入れたりして工夫しよう。