富山県のスーパーでは今月からレジ袋が1枚5円になった。
配るのがもったいなくなった、のではなくて、地球温暖化防止のために少しでも廃棄物を減らそうという試み。全体の家庭ゴミの量からいったら、レジ袋の量なんてたかがしれているけれど、レジ袋を使わないという他人から見える行動を広げることによって、エコ心を広げていこうという試みである。スーパー単位や市単位ではすでにやっているところがあるけれど、県単位でやっちゃったのは富山県が一番最初だったりする。ま、先にやっていたところはあるわけで、微妙な違いでしかないのだけれど。県ががんばって話をまとめたのはグッジョブだと思う。富山県ってまだお役所に対するリスペクトが残っている土地と感じるのだが、そんな風土が今回の有料化をまとめられた原動力の一つになったのかもしれない。
富山県って女性の就業率が高くて、スーパーでは豪華総菜がてんこ盛りに売っていて、それがけっこう安かったりするものだから、はっきり言って人口110万の県にしては過当競争気味。スーパーによってはレジ袋を断るとポイントを付けていたお店もあって、たぶん、レジ袋を有料にしようという話は渡りに船だったところも多いはず。裏話は置いておいて、お客が減るかもしれない取り組みを、せーので一斉にはじめたのだからエライ。(せーのでやればお客が減らないとも言う)
前置きが長くなったが、有料化が始まったから僕もマイバッグを使い始めてみた。レジ袋って生ゴミが出たときなんかは欠かせないアイテムなのだけれど、仕事で経緯を追って書いてしまっているものだから、さすがに大きな顔で1枚5円を払うわけにはいかなくなった。
二酸化炭素削減が目的ならば、間瀬耐久に1回でなければそれだけでレジ袋を節約しているのがばかばかしくなるぐらいの量になるに違いないのだけれど、そういう話をし出すと、いつまでたっても二酸化炭素の排出量は変わっていかないので、趣味と生活は違うと割り切って偽善者ぶって、マイバッグ。
が、マイバッグを持っていないことに気がついた。使い古したレジ袋をポケットに入れて買い物をするのも貧乏たらしいので、なにか袋がないか、探し回る。県庁の仕事場の机の中をあさっていて、発見。北陸新幹線対策連絡協議会の配ったモスグリーンの「はやくできるといいね北陸新幹線」の白文字とキャラクターがプリントされたマイバッグ。
いま、長野新幹線が長野市まで走っているが、本当は糸魚川、富山、金沢を通って大阪まで走る新幹線として構想されているのだ。いまは金沢まで造ることが決まっていて、開通は平成26年。その新幹線計画を前に進めるために、お金を使っていろいろなグッズを造って啓発する。その啓発用のグッズが机に入っていたというわけ。
だれも使っていないであろうださいマイバッグをるんるん気分で使っているのだ。