夜中、突然ヘッドライトが消えてしまって焦った。
なんとなく兆候らしきものはあった。メーターパネルのハイビームの青い表示がうっすらと点灯していて変だなと思っていた。左側のヘッドライトがなんだか暗いな、とも。
街頭もない暗闇の場所だったが、携帯電話の液晶バックライトの明かりを頼りにまずはヒューズを調べてみる。エンジンルーム内のヒューズボックスのヘッドライトヒューズ30A。抜いて確認してみても、特に問題がある様子はない。他のヒューズを抜いて刺してみても変化はなし。ここではなさそう。
ほかの回路のヒューズが切れて変なことになってしまっているのか、と思い、運転席の足下に潜り込んでチェックしてみる。いろいろ調べてみたけれど、どこも正常に機能しているし、ヒューズが切れた様子はない。
暗いのでヘッドライト周りの分解はあきらめて、危ないが車幅灯だけ付けて帰宅する。警察に見つからないか、冷や冷やしながら。
翌日、仕事の途中、ホームセンターに寄る。とりあえず、バルブだけでも変えてしまおうと思った。2個1500円ほどの安いものを買い、ヘッドライト周りをばらす。
ここでトラブルを発見。ヘッドライトのバルブを取り付けるソケット部分のプラスチックが熱で溶けていた。しかも左右両方だ。右側などは、配線の被覆が溶けて導線が剥き出しになっていた。危ない。
そういえば、最近、夜に走っているとき、車内に変なにおいが侵入してきていた。サーキットや峠でブレーキが加熱したときや、クーラントが漏れてエキマニにかかったようなときに出るにおいに似ていた。気になって冷却水やブレーキの引きずりをチェックしていたのだが、まさかバルブの根本が熱を持っているとは想像すらしなかった。
溶けたプラスチックがバルブにくっついて、外すのに手こずる。とりあえず、ソケットとしては機能しそうだったので、とりあえず新しいバルブを取り付けてみて、ヘッドライトスイッチをオン。問題なく点灯した。外した古いバルブを調べてみても、フィラメントが切れている様子はない。なんだかおかしい。
富山の車屋さんに電話したところ「やばい症状だから一度電装屋に見てもらった方が良い」とのこと。たしかにそうだ。とりあえず、しばらくバルブを点灯させてみて、溶けたあたりを触ってみても熱をもっていなかったから、水がかかっても大丈夫なようにビニールテープでぐるぐる巻きにして組み立てて置いた。
バルブの問題なのか、車両側の回路の問題なのか。後者だったら相当やっかいなことになりそうである。