4月28日

 26日はおわらサーキットで「Road&Sterカップ」。Nゼロ耐久マシンはノーマルクラス。車のポテンシャルからみて入賞は難しいので、5月6日を前にした調整のつもりで臨む。車高だとか細々としたセッティングもきちんとして、新しいバンパーも付けて車はレース仕様として完成。課題のブレーキや車体のバランスを出して、あとはドライバー交代の練習をせねばならない。

Road&Sterカップ

 最初の走行からいかにテンションを上げてレーシングモードに入れるかが、今の課題。午前10時、1番にコースインしてどりゃあ、と走る。車高も変えたし、ショックのセッティングも取れていない。間瀬を走って課題となったブレーキロック対策でリアの車高を上げたけれど、やっぱり、ロック気味。がん、と踏むとどきゃああぁとロックするのでどうしてもかつんとイメージより長めのブレーキになってしまう。

 1周タイム計測した後、ショックが柔らかすぎて変なのでピットイン。腰砕けな感じ。ちょっと前後のショックを固めて再びアタック。1周タイム計測して、まだ柔らかいなと思う。ピットインしようかと思うがもう1周、と2周目のアタックに入る。

 ロックしまくっていつものイメージのドライビングができないので、走り方を変えてみた。だらーっとブレーキ区間が長くなる分、コーナー進入のスピードを上げていく方向で。リアが流れ出すのを積極的に利用する走りでテンションを上げていく。

 どうも、気合が入りすぎて、空回りしていたらしい。

 3コーナーもノーブレーキで曲がって絶好調。4コーナーもゆるいブレーキで深く進入して、いけいけな感じで。ざーっと車が横を向いてアウトにはらんでいったけれども、とにかくプッシュ。

 やっぱり足が柔らかくてタイヤが食わないな、と1秒ぐらいの刹那に思いつつ、はらみ方がやばい感じになってきたのでオーバーを止めようかとアクセルとぱくんと入れた、その瞬間、、

 車がワープするかのように斜めにアウト側にはらんでそのままタイヤバリアに突っ込んだ。おいおい、ここは突っ込む場所じゃないだろう、と自分で自分につっこみを入れつつ、かなりのダメージを覚悟。テールハッピーというよりは、たぶん4輪が流れていたんだな、今から思うと。

 ああああぁぁぁ、どうしよう、レース前に車壊してどうするんだと、半ばパニックになりつつエンジン始動して、コースから出て、ぶつかったタイヤが反対側のコースに少しはみ出していたので車を降りてまずはスタッフに報告。車に戻っておそるおそる被害状況を確認すると、バンパー真っ二つ。

 軽くてかっこいい新品バンパー、おわら3周目でぶっ壊した。

 割れたバンパーが刺さったらしく、ラジエーターからクーラントが漏れ出していたので、そこで走行終了。開始10分。情けない。ちなみに、作業中の不注意で最近ラジエーターを壊して交換したばかりだったので、今月だけでラジエーター2つ破壊したことになる。2コイチで1つ再生できんかしら。

 積載車に積み込んで、逃げるようにコースを後にする。放心状態で、再び事故らないように工場にどなどな。のろのろ積載車を運転しつつ、ふてくされて夕方まで戻らずに寝てようかとも思ったが、このまま5月6日のレースに出ると良いことないな、と焦る気持ちが出てきた。バンパーとラジエーターさえ交換すれば走れることに気がついて、元祖雅号から部品を取れば走れるのではないかと思い直す。

 午前11時に工場に到着。まずは被害状況の確認。ラジエーターは壊れたバンパーが突き刺さってピンホールがあいてぴろろろろろぉ、、とクーラントが漏れている状態だった。どうぉりああ、とまずはバンパーを取り外し。次にラジエーター。フェンダーもバンパーに押されて曲がっていたので外してハンドパワーで修正する。

 ノーマルのバンパーを持ってきて、次はラジエーター。元祖雅号から外そうと思ったが、アンダーカバーとかも付いているし、時間がかかりそう。がーと走って事務所隣の部品庫になっている謎の和室に行き、がさがさっとあさると幸運にもラジエーターが落ちていた! 本当に偶然なのだが、そのままぽん付けできてラジエーター問題解決。

 ぱぱっと取り付けて水を注入してエンジンかけて、エア抜きしつつフェンダーとバンパーを取り付ける。タイラップとテープも駆使してなんとか形だけ整えたところで正午。

 再び積載車に載せておわらへ。零時半すぎ到着。2時間で戻ってきた。到着したら「あいつ遅いな、まさか直してるんじゃね?」などと噂していたみたいで、「あーー」っとみんなに指さされて笑われた。フリー走行はろくに走れなかったが、競技会には参加できたのだ。

 実は、午後からのタイムアタックは、計測器の調子が悪く、タイムが記録されていなかった。でも、そんなことはどうでも良かった。午後から10分間3本の走行だったけれども、最初は自分が突っ込んだときのタイヤの跡を発見(最後のあがきでブレーキを踏んでいたらしい)して、リミッターならぬ「びびったー」がばんばんかかってリズムが取れなかったけれども、2本目、3本目はコントロールして乗ることができた。セッティングも少しだけできた。

 消極的になって壊した(鈴鹿で経験がある)わけではないので、直して走れただけで結果はオーライ。ものは直せば良い(仕事を増やしたことは猛反省)が、レース的にはドライバー交代の練習ができなかったことや、相棒に乗ってもらって肩慣らししてもらえなかったことが痛かったと反省。すぐに同じコースを攻めただけあって、メンタル的にはダメージは小さい。

 1戦目はまず完走だ。