朝、ふとロードスターを見ると、黄砂にまみれてとても汚い。気に入らなかったので仕事をさぼってロードスターを洗った。
土曜日だから、ホリデーな人たちが思い思いに、のんびりと車を洗っている洗車場で、一人スーツにネクタイで、革靴に水がしみこむのもお構いなし、水をぶっかけている姿はやはり異様だ。しかも、ぶっかけただけでなく、トランクからおもむろにバケツと洗車スポンジを取り出し、ごしごし、こすり始めた。ネクタイが濡れたボディーにへばりつくぜ。
春にしては強い日差しを受けつつ、周りの目線も背中に突き刺さりつつ、さっと洗ってやった。きれいになったロードスターを見ると、なんだかむらむらしてきちゃって、そのままいつもの山道へ。開幌状態にして、駆け上り、あっという間に駆け下りた。
ばれなきゃ、さぼりじゃないよね。