4月22日

 最近、「Freedomのシングルスロットル・Dジェトロ制御に外気圧補正はいらない!」などと勝手なことを言って外気圧補正という制御自体をカットしてしまっている我がロードスター。先日のツーリングで標高2000メートルに上ったけれど、まったく問題がなかった。

 平地で天気の良い日では気圧は、760mmHg=1013hpa=1気圧。それが、標高2000mの美ヶ原に行くと、590mmHgぐらいまで下がる。さすがに標高1000メートル程度の軽井沢では気圧の低さはあまり感じなくても、標高2000メートルでは、階段を上っていると、平地よりはちょっと息苦しい感じになって、何となく空気の薄さを感じる。

 今回、半分壊れた空燃比センサーを付けて、フィードバックはOFF(1度セッティングが取れたらフィードバックなんていらない)の状態で上ってみた。

 エンジンの回り方については、もうまったく問題がなくて、空気が薄い分のパワーダウンは感じるものの、ぐずつくこともぎくしゃくすることもなく、標高2000メートルまできれいにエンジンは回った。1度エンジンを切って、若干冷えてから再始動したけれど、これも平地と同じ感じでエンジンがかかった。

 じゃあ、厳密に空燃比はこうだった、と書きたいところだけれど、半分壊れた空燃比センサーだから正直、空燃比がどうだったは分からない。壊れかけのセンサーだと14.7の理論空燃比前後はきちんとした数字が出るのだけれど、空燃比が12.5とか16だったときには、それぞれ1ずつオーバーな数字が出る。2000メートルに近づくほどアクセルを踏み込んだときの空燃比が濃く出て「RICH」と表示されたから、もしかするとずれはあるかもしれない。けれども、ツーリングに支障があるほどのずれでなかったことは確か。

 4連スロットルでDジェトロ制御を選択すると、標高が高くなった場合に適合しきれないのだ。アクセルの踏み始めの領域を合わせきれないものだから、アクセルを踏んだのに反応が遅れたりする。こまかい部分だけれど、アクセルを踏んだ瞬間に車が反応してくれないと、かなりのストレスがたまるのだ。

 NA6CEノーマルのフラップ式エアフロでは、空気の体積を測定しているから気圧に反比例して空燃比が濃くなっていく。平地で全開12台に合わせた状態で標高2000メートルに上がると、10台まで濃くなった覚えが。調子がとても悪くなるほどではないけれど、空気が薄いことも相まってあまり回りたがらないのは確か。FreedomのDジェトロで外気圧補正をカットしてしまえば、燃料が気圧に応じて減量されていく。さらに、590mmHgまで下がれば点火時期もちょこっと進んでさらに良い感じになる。