4月2日

 仕事をさぼって夕方、ロードスターでいつもの山道に走りに行った。夏タイヤで今シーズン初のスポーツ走行。重ステ化にしてから初のスポーツ走行でもある。

 路面は雪が解けて濡れている部分が若干あるものの、凍ってもなし、おおむね良好であった。久しぶりに、アクセルとブレーキをフルに使って走ることができたのだ。

 何と言っても、ステアリングインフォメーションが素晴らしい。スポーツ走行したら、重すぎてコントロールが甘くなるんじゃ、という危惧もあったが、全開で走っているときは、気合が入って体中が力んで堅くなっているから、あまり気にならなかった。それよりも、路面と、タイヤの状況がステアリングからダイレクトに伝わり、車がどういう状況にあるのかが、リアルタイムで分かる。重ステ化のスポーツ走行は、とても幸せな気分になれます。

 少しオーバースピード気味でコーナリングすると、途中でステアリングが軽くなってアンダーステアが出ているのかな、とか、コーナー中にステアリングを切ったら、すっと軽くなると、切りすぎかな、など、車の挙動が目や腰よりも先に腕に伝わって、一瞬早い対応ができる気がする。まあ、運転がうまいわけでもないから、車の挙動が分かりやすくなったなんて、実は大きな勘違いで、ただ自己満足しているだけなのかもしれないけれど。だとしても、十分楽しいです。

 タイヤの踏ん張りはそのまま腕に伝わるから、コーナースピードを上げれば上げるほどハンドルが重くなる。だから、どれだけの気合で走るのかは、そのままどれだけの力でステアリングを切るか、になる。まさに人馬一体という感じで、操縦してやっているのだ、という充実感が味わえる。

 これが、重い車だと、こうは行かない。ハンドルが重すぎて満足な運転ができないに違いない。やはり、車は軽いに限る。

 ロードスターってやっぱり素敵。