4月11日

 勢い余ってヘッドをはがしてしまった。やはり不気味なオイル食いがあるならば原因を知りたい。それに、今回は1気筒だけ不具合が出ているようなので、なおさら不気味なのである。腰下がばらばらになっても作るのはそれほど手間じゃないが、ヘッドはもう一度加工すると異常なぐらいの時間と根気とやる気が必要だ。たぶん挫折してしまう。ヘッドが壊れる前に外してしまおうかな、と思ったら、外れたヘッドを力一杯持ち上げている自分がいた。

 4番シリンダーのバルブにカーボンが付き(なぜか、吸気と排気一つずつ同じ側のバルブだけカーボンが付いていた)、やはり予想通りオイル食いが発生していたことは分かったのだが、どこから漏れているのかが分からない。ノッキングが出ていた時期があるので、ピストントップを見れば、溶けかけたりしているかもしれない、と思ったがきれいなものであった。シリンダーも目立った傷はない。ポートをのぞくと吸気バルブが他のバルブより汚れているので、もしかしたらバルブシールかもしれないが、点火プラグがオイルで濡れるぐらい、燃焼室にオイルが入っていたのだから、吸気ポートに吹き返してバルブが汚れても不思議じゃない。

 あとは、ピストンリング。カーボンの付き方から見ると、どうもここが怪しい気がするのだが。でも、ピストンリングってどんな不具合が出るだろう。