4月10日

 S2000の話。この車、僕にとっては危険すぎる。僕が欲しいのは、公道でドライブして気持ちいい車。S2000で「気持ちよく」走ろうとすると、時速150キロからのフルブレーキとか、そういう世界になっちゃう。かといって、高回転を維持しないと、おもしろさが半減する。だってエンジンが「もっと回せ」って要求するんだもん。そんな領域のコントロールなんて僕にはできない。ドリフトさえしたことないのに。目標エンジンスペックがあって、それを受け止める車体をつくっていったのかな?

 重量の問題も大きいかも。S2000は1250Kg(カーナビ付で)。確かにハンドリングはクイックだけれど、ロードスターの身軽さとは別の感覚な気がした。S2000は、全開で走っていないと、乗用車に乗っている感覚。 ロードスターだと、3000〜6000回転をキープして、リズミカルにシフトするのが楽しい。S2000はやっぱり、いかに速く走るか、ということが中心に造られている。まじめ丸刈りのスポーツマンのような体育会系イメージ。

 ロードスターのイメージはパンクロッカー。リズムは荒削りで、速くはないのだけれど、どんな速度領域でも、車と語り合う感じ。コーナーが楽しい。

 じゃあ、1600ccぐらいの素晴らしく回るエンジンに、1トンを切るボディ、すべて専用設計のサスペンション(ダブルウイッシュボーン)を組み合わせたFR車(できればオープン)がホンダから出てきたら? 下手したら買います。

 一言申し添えておくと、ロードスターは決して卑屈になるくらい遅くはないと思う。交差点からのフル加速に付いていったけれど(1速8000回転まで回して)、思ったより離されなかった(一応吸排気系とROMチューンをしてある。ノーマルでは苦しいかも)。それに、公道で出せるスピードは限られている。まあ、サーキットでの全開勝負は、相手にならないけれど。

 ロードスターを持っているからどうしてもひいきしちゃうけれど、S2000、めちゃくちゃいい車です。それは前提の話。