4月21日

 初めてのレースが終わって、1カ月でどれだけお金がかかっているのかを調べてみたら、金属バットで不意に後頭部を殴られ、ふらついてドアを開けて逃げようとしたら、そこは屋外であり、そのまま避難用のらせん階段を10階分ぐらい転げ落ちた挙げ句に、道まで転がっていって、偶然やってきたダンプカーにはねられるぐらいの衝撃を受けたので、せめてロードスターのガソリン代ぐらいは節約しようと、運転の仕方を変えた。

 街中は回しても3000回転。2000回転前後での運転に心がけるようにした。ご存知の人も多いが、僕のエンジンは「3000回転以下なんて回らなくても良いゼ!」とうそぶいて作った代物で、AE101の4連スロットルも口径も絞らずに取り付けて、しかもオーバーラップが70度以上もあるバルブタイミングだから、俗に言う「低速すかすか」なのである。3000回転以下で走行することを想定していないエンジンなのに、3000回転以下で走るようにしたものだから、さあ、大変。セッティングすらまともに取れていない。

 少し踏むとノッキングがばりばりと起こる。さらに空燃比は16だとか、踏み方によっては19ぐらいを示す始末。本来なら気持ち悪くてすぐにパソコンを取り出してセットし直してしまうのだが、「まてよ」と思う。

 踏むとノッキングが出るから心理的に踏めない。ということは、強制的にエコエコなアクセル開度を要求されている、ということである。踏みすぎの警告音と考えたらよかろう。3000回転以下でしかも低開度のノッキングなんて、エンジンに与える影響なんて微々たるものだろう。しかも、一定速度で走っているときに空燃比が14〜19ぐらいで回っているから、ガソリンも節約できる。排ガスはちょっと汚いかもしれないが。驚いたことに、空燃比19ぐらいでも走り続けることができるのだ。エンジン音は「ふご、ふごごご」とちょっと頼りなくなるのだけれど。

 おお、実はエコエコなエンジンだったんだ、と思ってそのまま乗っている。やっぱりガソリンの減り方は少なくなったのだが、それでもリッター11キロ行くか行かないか。本当は15キロぐらい走って欲しいのだが、カムを変えない限り無理だろう。

 オイル交換とタイヤを変えれば、もうちょっと燃費が良くなる気がするが、困ったことにそんな余裕がない。