この重心の高さが「くせ」になってドライビングに影響を与える。
昨年鈴鹿クラブマンレースFJ1600年間2位のDさんがスーパーFJに参戦。初レースということで、鈴鹿に行ってきた。富山を9時前に出発し、昼過ぎに到着。
スバルEA71水平対向エンジンの在庫がなくなった事情で、HONDA・フィットのVTEC1.5リットルエンジンを使うようになったスーパーFJ。どうせなら、またスバルのエンジンを使えば良いのに、と思ったのだが、どうもいろいろなメーカーに話を持って行ったのだけれど、一番協力的だったのだが、HONDAだったというのが採用の背景らしい。
一番のネックがコストを下げるために市販車のエンジンを使うので、直列4気筒だとオイルパンもあるのでこれまでの水平対向よりも重心がものすごく上がること。写真を見てもらえれば分かるが、エンジンに組み合わされるTODA製の5速ドグミッションの位置も高くなってしまう。最低地上高が5センチというレギュレーションができたこともあって、上からタイヤにつながるドライブシャフトが何となく悲しい。FJ1600は地面にはいつくばるようにエンジンとミッションが搭載されているから、ドライブシャフトが逆に下から上に向かってタイヤにつながっている。
重心の高さは車の挙動にも大きく影響を与えて、コーナリング中にヨーモーメントがなかなか消えない感じになるらしい。レース屋さん曰く、ステアリングを戻す仕草をしながら「こうやって逃がせば良いだろう」とのこと。FJ1600も忙しくステアリングを戻してジグザグコーナーリングをするドライバーもいたけれど、スーパーFJだとそんなドライビングがデフォルトになるのだろうか。まだ乗り換えたばかりのDさんはまだ何となく違和感があって、しっくり来ないみたい。
レースと言えば、東京R&Dが最近発売した2代目のスーパーFJ、FV /202がぶっちぎりでトップチェッカーを受けた。なんだかね、先頭グループを走っている車の排気音と、中段以下のグループの排気音が微妙に違うの。やっぱり先頭グループの方が良い音がしているし、ぶっちぎりトップの車は若干、音質が違うような気がした。Dさんの排気音もいまいち。エンジンはワンメークで、同じECUで回しているといえど、セットの仕方とかでかなり変わるみたい。
フルコン野郎のちゃけぞえ氏も観戦に来た。こっそり僕のFreedomと彼のモーテックを交換しちゃおうと思ったけれど、お互いに帰れなくなるので、あきらめた。